おじいちゃんが
施設に入ってから、


やっと家の中を
断捨離できたり、

ものを適材適所に
片付けられる
ようになったり、

家の中にうんちが
転がる心配も
なくなり、

おしっこで
ぬれている心配も
なくなり、


とても良いことが
たくさん増えました。


というか、
やっと安心して
住める環境に
なりました。



しかし、

ものを片付けると
困る人がいます。




まず一人目は、
おばあちゃんです。




おばあちゃんは
認知症なので、

新しいことを
覚えられません。

新しい場所に
片付けてしまうと
わからなくなるのは
もちろん、

一度出してしまえば
片付けることは
できなくなります。


それだと
逆に散らかるやん!

と思うかも
しれませんが、

もともと
置きっぱなしが
基本の人なので、

いつも通り
置きっぱなしに
なるだけです。




そして、

ものが片付くと
困る人
二人目は、




お察しの通り、
父親です。




父親は、
生まれてこの方
片付けをしたことが
ないんじゃないか

っていうくらいの人です。


なので、

目に見えるところに
なければ、

ない。

という判断になります。


失くしものを
自分で探す能力は
ありません。



なんか…
よかれと思って
やっても…

裏目に出るだけです。



でもね、

キッチンに関しては、

認知症のおばあちゃんに
いろいろ触られて
わけわからなくなるのを
原状回復するのが
ものすごく大変なので、

触れないようにさせて
私が全部
料理する方が

よっぽど
楽ちんなのです。



だから私が
あの二人の食事を
全部用意してます。




でもそれも、
一筋縄ではいかないのが
うちのすごいところ。





おばあちゃんは、

たとえば私が
カレーを
作ってあるだけでは、

どうしたらいいか
わかりません。

ごはんにルーが
かかってないと
わかりません。

つまり、
カレーライスが
完成されてないと
わかりません。

鍋にカレーが入ってて、
ごはんがタッパに
入ってたら、

それは何なのか
わかりません。


もっというと
おばあちゃんは、

その完成された
カレーライスでも、

それが冷蔵庫に
入っていると、
もうわかりません。


まあ、
冷蔵庫から
出しといても、

「なんでこんなとこに
 置いてあるんや!」

「だめになってしまう!」

ってゆって、

おばあちゃんが
冷蔵庫に
入れるんやけど…


そして父親は、
冷蔵庫に
入ってたとしても、

冷蔵庫を開けて
見ることさえすれば、

それがカレーライスだと
わかります。

ただ、
冷蔵庫の中を
見ません。

なぜなら
料理をまったく
したことのない
人だからです。

そして、
おばあちゃんの言うことが
すべてっていう人なので、

おばあちゃんに

「今日なんか
 食べるものあるんか?」

と聞いて、

「なんもねぇわ」

と言われたら、

「なーんや、
 ゆみかなんもせんな」

「買うてくるわ」

と言って、
買いに行って
しまいます。


でも、
発達障害ではありますが、
認知症ではないので、

たとえば私が

「冷蔵庫の
 上から何段目に
 ○○があるから!」

と、
リアルタイムで
電話をすれば、

見つけられる
場合があります。


ただ、
おばあちゃんが

冷蔵庫なのか
冷凍庫なのか
野菜室なのか

どこに何を片付けるか
わからないところがあり、

そこまでは
私も把握しきれないので、

遠隔操作では
難しい場合もあります。


また、

父親は、
電子レンジの
使い方が
わかりません。

なぜなら
料理をまったく
したことのない
人だからです。


でも、

おばあちゃんは、
電子レンジの
使い方が
わかります。

ただ、
電子レンジに入れて
チンするまでは
いいのですが、

チンしたことを
忘れるので、

チンされたものは
そのまんま
電子レンジの中に
取り残されます。

そして、

「あれ?
 食べるものなんもない!」

となるので、
そうなると
父親が買いに行くことに
なるのです。



作ってお皿に盛り付ける
というところまで
私が担当し、

父親が
冷蔵庫の中と
電子レンジの中を
見て確認する、

これができれば、

私がオンタイムで
その場にいなくても

あの二人は
ごはんを
食べられるわけです。




ちょっとしたことでも、

いちいち
いろんな苦労が
あるわけです。