夫婦の関係はT字型 | おもしろがりじょーず

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せっかく生まれてきたこの限りある命。生きることを楽しみたいですよね!何気ない日常のできごとを面白がるようにしたら、人生がもっと楽しくなるにちがいありません。おもしろがり人間の輪を一緒に広げませんか?

子どもの幸せを願わない親は
いないと思います。

保護者の方とお会いして

お話しする機会も

たくさんありましたが

みなさん

我が子のためを思って

一生懸命に

子育てをしていらっしゃいます。


子どもは

どんなに他人に褒められても

やっぱり親に理解されたいと

思っているし、

いくつになっても

親の温かさを求めています。


それなのに

親子の思いが

すれ違ってしまい、

わかってもらえなさに

イラついたり、

関係を諦めたりしてしまうのは

どうしてなのでしょう。


支援者としては、

相談に見えた目の前の方

(親だったり子だったり)の気持ちを

聴きながら、

わかりあいたいのに

うまくいかない関係への

もどかしさを感じてきました。


小学生くらいまでは親子の気持ちの

すれ違いをうまく言語化できない

のですが、

中学生以上くらいになると

表現力が増してきます。

幸いそういう子どもの声を

聞く機会に恵まれていました。



親子関係の不満を

子どもから聞くと

親子の関係というより、

夫婦関係のうまくいかなさから

家庭内でとびかう言葉が

相手を責めるようなことになり、

子どもはそれがつらくて

家庭が平和になってほしくて

我慢して、

ストレスをためこんでしまうといった

ケースがけっこうあります。


親が自分自身の気持ちの

やるせなさや寂しさから

子どもの気持ちを聴く

ゆとりをなくしてしまっていることに

かなり小さいうちから

子どもは気づきます。

そうすると子どもも甘えたりせずに

無理をしてしまうこともあります。


親子関係のうまくいかなさは

夫婦関係に起因することもあるなあと

うすうす思っていたことを、

大日向雅美先生の著書で

ズバリ書いてくださってありました。


大日向先生には、
NHKでも度々お姿を拝見して、
その温かなお言葉に

元気をもらっていました。


『もう悩まない!

自己肯定の幸せ子育て』
という著書では

子どもの自己肯定感をどう育てるか

という話が主ではなく、

親に焦点が当てられています。



育児に奮戦している親(特に母親)への
先生の温かな眼差しが
感じ取られます。

結局のところ、
子どもの自己肯定感は
親が小手先で伸ばしたり

できることではなく、

まず親自身の
自己肯定感の回復
をしていかねばならないと

いうことです。

「子育てで何より大切なことは、
子どもの生きる力を

あるがままに認めること、

それは同時に、
親が自分自身をどれだけ

受け入れることができるかが
問われてくる」
と大日向先生は述べています。

子育て環境さえ整えば、

子どもは自然に育っていくと

発達心理学の専門家でもある

先生がおっしゃいます。


その環境の要は親。

親が作り出す家庭の雰囲気。

夫と妻の間に確かな絆を作ることこそ大事だという先生の言葉にうなづけます。


先生は夫婦関係はT字型であってほしいと

書いています。↓


夫も妻も子育ては一生懸命でも、

夫婦が横棒のないV字になっている夫婦が

日本には多いように思います。


「互いに相手の生き方に

関心をもっていることが

伝わり合うような

対等な会話」を

子育て中からも

していくことが

大切なのだと

教えられました。


夫婦が互いを信じて相談したり

頼ったり頼られたりすることで、

お互いのパートナーとしての

自尊心が育まれ、

自己肯定感が生まれるのです。



読後

結局は夫婦のコミュニケーションなのねと

痛いところをつかれた気分になりました。


人のことは言えるけど

自分のコミュニケーションは

まだまだなんです。




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自分の子育て期を振り返ると

まさにV字型でして、


子どもが巣立った現在、

どうやってT字型の横棒を渡したら良いのか分からない状態です。


熟年夫婦の場合は

程よい距離感で、

一人一人

自立して生きるというのも

ありなのかなと納得させていますが。


夫婦の絆作りには

子育ての苦労も

同志として

一緒に乗り越えることを通して

長い年月かけて、

共に作っていくものかもしれません。


若い夫婦のみなさんには

まず子どもぬきのお互いの絆を

しっかり育んでほしいと願います。