內地商工都市に於ける朝鮮人の生活(一)
京城日報

1931년07월04일

 

朱潤
經濟狀態の變遷と世運の推移により貧富の懸隔が漸次擴大されつゝあるは世界共通的現象である。加ふるに財界の不況は依然持續し各商品市塲はまだ萎微不振の域を脱せざるため事業界は極度に萎縮したので、生活不安の脅威を受くるもの日を逐うて增加するは避くべからざる狀態である。

朝鮮は朝鮮獨得の事情があるが、併し大觀して財界を左右するものはたゞ米穀のみであるといふべきである。しかるに昨秋以來豐作による米價の慘落にて農村の疲弊は一層甚だしい中小農民中には父祖の遺業たる農業を棄て他に活路を求めなければならないもの續出する現状である。

今日迄は間島を唯一の移住地帶と心得てゐたが、最近は支那官憲の壓迫により同地に永年居住して渾身の努力を以て笑き上げた地盤も破壊され已むを得ず歸國しなければならないのである。この際間島問題はあらゆる方面から見ても速かに解決しなければならない重大性を帶びてゐる。

宇垣新總督の三大施政方針にも間島朝鮮人問題が提示されてあるが、この解決を見る迄には相當の时日を要すべしと思ふ。(日本)内地も勞働者が過剩の關係上漫然たる渡航者に對し、これを阻止することになつてゐるが、密航その他の方法により内地における朝鮮人移住者は依然増加する一方である。

この際われ等は内地商工都市における朝鮮人の生活狀態を調査し、將來經濟的消長は如何になるかを見て官民一致これに適應した對策を樹立することは焦眉の急務であると思ふ。過般社命を帶びて大阪を中心に視察した記者の目に映じたまゝの實際の狀態を忌憚なく紹介して、將來の對策への一助に資しようと思ふ。