理由あってマリーアントワネットが帽子に飾ったジャガイモも花。 | 大森 由紀子のブログ

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フランス菓子・料理研究家、大森由紀子が日常の美味しいを綴るブログです。

焼き上がったら煙突からクリームを注ぐ。Tarte aux pommes de terre. ジャガイモはフランスどこ行っても美味しい。
こんなにフランス人じゃがいも好きなのに、普及したのはやっとマリーアントワネットの時代。

黒くてあやしいその形が人々には敬遠されていたので、農学者Parmentierパルマンティエがルイ16世に普及をすすめて、飢饉を乗り越えようと持ちかけたのだ。

王(ルイ16世は、食べることが大好き。そして、狩り、錠前づくりくらいしか興味がなかった人である。教養はあったらしい)は、見た目はよろしくないが、んじゃ、食べてみよ、ということになり、これはイケる!と。そして妻よ、このジャガイモの花をどうかな、その帽子に飾って皆の関心を呼ぼうではないかと。当時は、アントワネットはファッションリーダーでしたから、宣伝効果は抜群。そして、じゃがいも畑には憲兵たちをはりめぐらせ、いかにも大切
なものを育てている風によそおい、人々の関心を寄せたのでした。

このタルトは、Chopinの愛人で作家だったフェミニスト、Georges Sandがショパンのために作った一品。ショパンは、サントル・ヴァル・ド・ロワールにある彼女のノアンのお城で夏を過ごし、意欲的に創作活動をした。
結局10年で破局をむかえ(あまりいい感じで終わらなくて、これはショパンが可哀想すぎる)ショパンは肺結核で39才でなくなってしまったが。最後は、リッツホテルのあるヴァンドーム広場に住んでいたのね!

ちなみに、じゃがいもの料理には、パルマンティエという名前がつくことが多い。
アッシ・パルマンティエとかね。アッシェパルマンティエと呼ぶ人もいて、それで検索すると「みんなのきょうの料理」の
山岡のレシピが真っ先に出てきます~。

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