その時は、アラモードだったのね。 | 大森 由紀子のブログ

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フランス菓子・料理研究家、大森由紀子が日常の美味しいを綴るブログです。

Boeuf modeブッフ・モードという名前の伝統家庭料理。17世紀すでにラ・ヴァレンヌの本に紹介されていました。

別名Boeuf carotte. ニンジンを沢山入れて煮ます。白ワインで作ることが多いですが、赤ワインでも。今回のフランスお惣菜クラスでは赤ワインで。
ニンジンは、赤ワインに耐えられるのです(笑)。赤の渋みや酸味をうまく吸収してさらに美味しくなる。
自家製パスタと一緒に。

Boeuf modeは、実は真ん中に  a la とい前置詞と定冠詞が隠れていいて、正式名称は、 Boeuf a la mode。ア・ラ・モードというのは、流行の、という意味で、モードは女性形。17世紀、流行したのね!とはいえ、当時は高級料理だったと思う。宮廷で流行?

しかし、modeという単語は男性形もあり、こちらは、~方式などの意味で、たとえば、mode d’emploieだと、使用法、トリセツ?になる。

同じく、Boeuf carotteも a la が隠れいるのですね。Bonbon au chocolat と同じで、こちらは au を省いて Bonbon chocolatともいう。 

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