塩は2番が偉い!そして、バターご飯。 | 大森 由紀子のブログ

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フランス菓子・料理研究家、大森由紀子が日常の美味しいを綴るブログです。

幼いころ、よくご飯にバターをのせて醤油をかけて食べていたが、あれは、おかずがあまりなかったから、そうしていたんだと思っていたんですけど、先日テレビで元AKBのタレントが、エシレのバターで同じようにして食べていると聞いて、今だにあの昭和的な?食べ方は存在しているのだとちょっと嬉しかったです。


当時の日本では、バターといえば有塩。それが普通だと思っていましたが、フランスでは無塩バターが主流。バゲットがちょっとしょっぱいのでちょうどいい。が、フランス北西のブルターニュ地方に行くと、有塩が主流です。それでクイニーアマンも作るから、甘じょっぱい味になるわけです。そば粉のガレットにも、有塩バターをたっぷり塗って供す店もありますが、これはパリっ子には人気がないようです。


有塩バターも2種類あって、塩分が全体の0.5~3%ほどのBeurre demi-sel(ブール ドゥミセル)と3%以上のBeurre salé(ブール サレ)があります。無塩バターは、Beurre doux(ブール ドゥ)と言います。


ブルターニュには、ゲランドの塩田で美味しい塩を生産するので、その塩をバターに加える伝統があるため、皆、塩味好きに育つのです。