当日は姉と一緒に8時前に病院へ。
入院してからなかなかよく眠れていなかった母だが、
個室になり、睡眠薬ももらってぐっすり眠れた母は元気いっぱいだった。
いつも通り騒がしくお喋りした後、お迎えに来てくれた看護師さんと手術室へ。
手術室の扉が閉まる直前、振り返った母は「じゃあ、ちょっと行ってくるわ。」と
吹っ切れた笑顔で私たちに手を振った。
自分の足で歩く元気な母の最後の姿は今でも目に焼きついている。
それからは家族用待合室へ。
4畳ぐらいの和室で姉と2人きり。
ぽつりぽつりと喋りながら、とてつもなく長い時間を過ごした。
「手の施しようがなかったとしたら、こんなに長いはずがないから、きっと手術はいい方向へ向かってるはず。」
そう思いながら、予定より長い間待ち続けた。
呼ばれた時には10時間以上経っていたと思う。
ICUで見た母は頭は包帯でぐるぐる巻き、体も管だらけでとても弱々しかった。
少し離れたところで、手術の執刀医の説明を受ける。
「手術の効果があると言われるのは70%以上だが、75%ほど取り除けた。
正確なことはまだ言えないが、膠芽腫だと思う。」と。