変わって行く長男・・・
自由な旦那チャンは子供が生まれても相変わらず
趣味にも没頭し小遣いもかかる。
多少はまだ独身感覚もあり問題児で生活も
社会人1年生だし、もちろん大変だった。
兄の気遣いで兄と同じ会社、大手に就職できて
一安心だったが、経済的な問題も
もちろんあるけど
生後3カ月位に母乳が終わってしまってからは
私も生活費の足しにと、旦那チャンが帰宅してから
夕飯を終えて寝ずにでも夜バイトに出ていたし。
長男と対等に言い合ったり私の取り合いで喧嘩
我が家にガキ大将がやってきたかと思った。
もしかしたら私が忙しく家事・育児・バイトに
時間が手いっぱいだった事や
仕事時間でのすれ違いも
旦那チャンにとっては寂しい時間だったのかも。
長男を元々すごく可愛がっていて我が子のように
ベタ惚れ状態だった旦那ちゃんだったが、
共に暮らす時間が増えるほどに精神年齢が・・・
近くなって行った?父になろうと気負った?
というか
しつけの責任性からか長男との関わり方が
今まで友達感覚だったのに微妙にズレ始めて。
その微妙なズレがいつの間にか
長男の中で子供なりに大きくなりつつあった。
怒られても仲良く楽しく遊んでた旦那ちゃんが
いきなり口うるさい父さんになった。
遊ぶ時は次男を置いて2人で遊びに行ってたけど
「お兄ちゃんになったんだからしっかり」
と、私も言わないようにしていたのに。
次男が生まれたからこそ
兄になって欲しいからこそ
次男が赤ちゃんのうちは自我が芽生える前に。
長男との時間を目の前であえて優先してあげて
自分が大切に優先にされているって
気持ちの余裕を持ってから
少しづつ無理せず兄になって欲しかった。
出産の時も、退院した日に帰宅一番に長男と
授乳時間の合間少しだけど近所の公園へ行った。
「妊娠中、いっぱいお手伝いと我慢ありがとう」
を伝えたかった。環境も変わって不安だろうし。
自分が一番だと安心したのか次男が泣いていても
大丈夫そうな時は長男との遊びを中断せず遊び。
そのうち私の待ってた言葉が長男から出てきた。
次男生後2カ月前。
長男は自分の遊びの手をふと止め。
「弟泣いているしボク手伝うから見てあげて」
「泣いちゃうから一緒に遊んであげよう」
「お兄ちゃんだから泣いてたら気になるから」
「オムツかな?ミルクかな?」
気にして溜め込んでたかのように、
一気に弟に近寄り言ってくれた。
もう大丈夫だ。
頼れるお兄ちゃんになってくれる。
自分で考えてくれてる。
見守ってあげるだけでいい兄弟になる。
そう思えた。
出来ないながらも、お風呂やオムツ・ミルク
長男3歳なりに出来る事の全てを自分で見つけて
お手伝いしてくれるようになった。
だって、先に生まれただけで
自分だけお母さん妊娠中からずっと
我慢したり面倒見なきゃいけないなんて
想定外だし理不尽だよね。
お兄ちゃんになって嬉しくて喜んだのに
なりたくてなったんじゃない!なんて
間違っても言わせたくない。
そんな事思わせたくもなかった。
旦那チャンはそんな事も知らず、
それを話しても気に留めないパパは
長男としては心地よくない状況だったみたい。
その中でまた厄介なヤツ登場。
元旦那が「俺の子には変わりない!」と
頻繁に会う事を強制してきて、旦那ちゃんも
間に入るのがどこまで介入していいのかも
私や息子や色々板挟みだし。
「仕方ないんじゃない?別に気にしないよ。」
気を遣って長男の気持ちも汲んで言いつつも
帰宅して「お父さんがね~」と
買ってもらったオモチャを自慢げに楽しそうに
話す息子に距離を感じて行ったのだと思う。
必死に父になろうと彼なりに頑張っているのに。
「パパと出かけたい!」
「パパと遊びたいから絶対帰ってくるまで
まだ起きてる!」と遊びに行った旦那チャンを
待つ程、凄くなついていた。
でも長男は別人かのように、どんどん
旦那ちゃんの顔色をうかがうようになって行き。
それについて話すうちに夫婦喧嘩もどんどん増えて行った。
ついには旦那ちゃんが帰宅した玄関の音で
条件反射で奥の部屋に逃げてしまったり、
話をするのも言葉を選び恐る恐るになるほど
旦那チャンとの関係は崩れて行き。
長男は変わってしまった。
悪気はないだろうけど、できるだけ今は
長男と顔合わせないでとお願いした程だった。