こんにちは、オモチです。
身の回りの商品、サービスに知財を重ねた内容で、
『誰かにちょっと話したくなる小ネタ』をコンセプトに、記事を書いています。
以前に書いたくら寿司記事、
今でも定期的にアクセスいただいています(ありがとうございます!)
スシローVSくら寿司
最近、また興味深い特許出願を見つけたので、
複数記事にわたって書いていきたいと思います!
そういえば、ちょっとしたあのストレスがなくなった
入口付近に集まる案内待ちのお客さん。
空いた席へ次々お客さんを案内する、忙しそうな店員さん。
チェーン店によくある光景です!
そういえば、いつの日からか、
くら寿司は、入口付近のモニタに表示された席案内に従ってセルフで席まで行くようになりました。
さらに、事前に来店時間の予約をしておけば、ほとんど待つこともありません。
ストレスなくスムーズに着席できるのってありがたい。
これは、チェーン店にとって他社と大きく差別化できるポイントの一つかなーと思います。
時間の枠で予約+店舗でチェックインする複雑な工程で、
無人で席案内が実現できるって素晴らしい!!
一組ずつ席までお連れする店員の手間が省けるのももちろん、
『来店して席に着くまで、一切店員と話さない』スタイルは、
感染症対策が強化される近年の状況にフィットしているように思います!
ここで、
普段あまりくら寿司に行かない人向けに、くら寿司のセルフ席案内を簡単に紹介します。
まずは
完全予約制でない飲食店でよく見る光景は、ふつうこんな感じですよね。
ウェイティングリストに名前などを記入し、待っていると順番に店員さんが案内してくれる。
上のような席案内が、
くら寿司の席案内システムだと下の図のようになっています。
入口付近のチェックインシステムに、予約番号(214)を入力します。
席が空いて、順番が回ってくると、モニタでお知らせされるので、
発券して席番号を確認後、確認した席へ自分で向かいます。
ちょっと特許出願の内容をネタバレしちゃいますが、
どうやらここで、時刻を記録する処理があるようです。
おそらく、従来は店員さんが伝票をセットしていた作業が、
赤字部分の『時刻を記録』する処理に置き換わったイメージかなと思います。
前置きが長くなりましたが、
この、セルフ案内のシステムが特許出願されていたので、
今回読んでみました。
どんな特許出願なの?
今回読んでみた特許出願が
どんな内容なのか、見ていきましょう!
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公開番号:特開2022-012582
出願日:令和2年7月1日
出願人:くら寿司株式会社
ステータス:未審査請求
J-PlatPatリンク ←内容が見られます!
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いつものように、請求項の内容を簡単にまとめてみました。
席の収容人数に対する予約人数などの条件が合致したとき、
お客さんのチェックイン入力を介して受け付けた入店受付情報と、
店内の席が空席になった席情報を関連付けます(席設定部)
このタイミングで、飲食開始時刻として、
そのときの時刻を記録します(開始設定部)。
さらに、この席番号を、予約のお客さんへ通知します(通知部)。
ここでお客さんはセルフで指定された席へ向かいます。
この処理の流れで、お客さんがセルフで入店~着席までを
スムーズに行うことができます。
さて
ここで、飲食開始時刻として記録された時刻は何に活用するの?
と思いますね。
くら寿司は、席案内だけでなく、会計まで自動でできるシステムを導入しています。
つまり、記録した飲食開始時刻は、『今から飲食物(注文)のカウントを始めるよ~』
という時間情報で、自動会計処理にあたり必要な情報となります。
実は、この特許出願に、セルフ席案内だけでなく、
自動会計までの処理についても記載されています。
自動会計については、次回の記事でご紹介しますね!
※補足
本特許出願はまだ登録前なので、
請求項の内容は現状の内容から変わる可能性があります。
スマートくらプロジェクト
今回紹介した特許出願に記載されていた、
店員の手間を省けるセルフの席案内システムは、
『スマートくらプロジェクト』に挙がっています!
利便性の向上や、非接触方型の推進に
注力されている様子が窺えますね!
力を入れている部分だからこそ、特許出願されているのでしょうか
引き続き、くら寿司の特許出願を調べてみたいと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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