くら寿司はいつからか、会計時に店員さんがお皿を数えに来なくなりましたよね!
レーンから取ったお皿を自動でカウントするシステムが特許出願されていました。
上のブログについていただいたこちらのコメントから、新たな気づきが。
(ハッシュタグに注目です!おっさんさん、ありがとうございます!)
おっさん特許技術者@ossan_tokkyoおもしろい!!! くら寿司の省人化が、発明(技術)により支えられていることを感じられるなと!!^ ^ (外国出願をするしないの線引きは、確かに気になるところですね><) #くら寿司さん最高… https://t.co/DgNtRozGOM
2021年07月21日 13:27
確かに、くら寿司だけでなく、スシローだって特許出願しているかも!?
と思い、検索してみると…
なかなか熱い案件を発見。
ということで、今回は
くら寿司VSスシロー 皿カウントシステム特許比較
を書きたいと思います!
●記事の最後におまけ:最近のスシロー特許出願があります!
前回、くら寿司の特許で見た、
レーンからお皿が取られたのを検知してカウントするシステム
なんとスシローからも、レーンから取られた分のお皿を検知してカウントするシステムが、
特許出願されていました!!
出願されていたタイミングは、スシローのほうがくら寿司より2年ほど早かったです。
お互いの差別化はどのようにされているのか??
そんな視点から特許を比較してみます。
まず、先行して出願していたのはスシロー
請求項を読んでみると、比較的分かりやすい構成になっていました!
各客席(BOX席)の上流側と下流側にカメラが設置され、
各場所でお皿を検出できるかどうか?によって、
お皿が取られたかどうかを判断していました。
上の図だと、席Bの上流側ではお皿が検知できたものの、
下流側のカメラではお皿が検知できなかったことから、
席Bのお客さんが、そのお皿を取ったと判定して、一皿カウントします。
それに対して、くら寿司は?
くら寿司の請求項を見ると、
お寿司を覆うカバー(=鮮度くんという名前で有名ですね!)が閉じているか、開いているかを
各席の上流側、下流側でそれぞれチェックしており、
ある席で、上流側ではカバーが閉まっていたのに、下流側では開いていた場合は、
その席のお客さんがお寿司を取ったという判断をしています。
上の図では、T-2のテーブルのお客さんがお寿司を取った、ということですね!
ここで、カバーありきの請求項の内容になっている点が、
スシローの特許との分かりやすい違いです!!
これにより、スシローとくら寿司の『お皿カウントシステム』は
上手く差別化されていそうですね。
※くら寿司特許の請求項では、カバーのことを『収容体』と定義しています。
さて、先行で特許出願されていたスシローの案件は、
現在、拒絶査定不服審判に係属しています。
何としてでも権利化する。そんな意志が垣間見られる気がします。
今後も経過をウォッチングして、
また続編として、ブログに書きたいと思います。
●おまけ:最近のスシロー特許出願
スシローは、2017年にもう1件特許出願していました。
握ったお寿司を、いかにお客様の席まで効率よく届けるか?
というシステムについて出願されていました!
スシローの裏側は、このようになっているのかな?
最後までお読みいただき、ありがとうございます。