150_誰かにちょっと話したくなる知財の話 『メルカリと知財 (ダイジェスト版)』 | 弁理士ブログ~日々知財日和~

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【知財を話そう】
身の回りのビジネスに知財を重ねた内容で、
『読んだら誰かにちょっと話したくなる』をコンセプトに書いています。
★ToreruMedia新米ライター(2021.7~)

 

この記事はパテントサロンが主催されている

知財系ライトニングトーク #14 拡張オンライン版 2021 秋』にエントリーさせて頂いている記事です。

 

改めまして、こんにちは、オモチです。

身近な知財をゆるゆると発信しています。

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身の回りのビジネスに知財を重ねた内容で、

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ダイヤオレンジ2021.7より、Toreru Mediaにて記事を投稿していますダイヤオレンジ

 

 

今回記事は、知財系ライトニングトークのエントリー記事です。

『メルカリビジネスと知財』のダイジェスト版をお送りいたします!

おっさん特許技術者さんが、素敵なイラストを描いてくださいました。ありがとうございます!

(上のリンクは、おっさん特許技術者さんのTwitterに飛びます!)

 

 

今回のダイジェスト版、『メルカリと知財』

筆者オモチと、だいふくがゆるゆるとお話ししながらお送りいたします!

 

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前置きが長くなりましたが、本編スタートです!!

 

部屋をすっきりさせるために活用したフリマサイト、

メルカリは、フリマ市場で圧倒的なシェアを獲得しています!

参考データ:最も利用されているフリマアプリは?

 

メルカリのシェア獲得の秘密は、オモチとだいふくの会話にもあった、

『出品のハードルが低い』こと。

スマホから出品・購入しやすい仕様になっており、

出品時の写真アップロードが手軽にできます。

 

そして、それらの工夫はメルカリから何件も特許出願されています。

 

『商品写真を準備して、商品情報を入力する』工程の負担を下げることが

徹底的に追求されています!

 

右矢印関連記事はこちら!メルカリ特許の紹介をしています!

初代メルカリ、出品システムの記事

パソコンとスマホ、ダブル使いで出品の記事

 

 

ところで、オモチの部屋がすっきりと片付くのにはどうやら時間がかかったよう。

 

出品から配送までの工程の仕組み自体を大きく変えたシステム、

『あとよろメルカリ便』が2020年にスタートしました。

 

従来までは取引成立するまで商品を自宅で保管する必要がありましたが、

この仕組みにより、出品を決めたタイミングで商品は倉庫へ。

売れるまでの間、倉庫に保管してもらえるので、発送を待たずに家がすっきり片付きますし、

取引成立後の梱包・発送もお任せできて、利用のハードルがさらに低くなりますね。

 

これは、アマゾンが提供している

『Amazon専用倉庫での在庫管理から梱包・発送まで対応するサービス』

フルフィルメント by Amazon(FBA)と似ている部分があります。

 

 

FBAは小売店が独自に倉庫を持たなくて良いメリットがあり、

更には、Amazon専用倉庫からの発送となり、あのお急ぎ便『Prime』が実現できるのです。

 

メルカリの『あとよろメルカリ便』は、出品者による個別の在庫管理が不要という点でFBAと共通の思想を持ちながら、

サービスの内容自体はフリマサービスであるメルカリにぴったり合った内容になっています。

梱包が面倒な人も、このサービスを利用することで解決できます。

これは、出品者が増える大きな仕掛けですね。

 

 

メルカリの売り上げが溜まったら、使い道を考えたいところ★

 

2019年、メルカリからついにスマホ決済システム『メルペイ』がスタートしました。

おっさん特許技術者さんのイラスト、その2です★

 

特許出願を見てみると、メルペイスタートの前年から、

メルペイに関する技術の出願が一気に増えています。

※グラフは特許情報より筆者作成

 

メルペイを普及・運用させる上で想定される課題から生まれたアイデアが

沢山出願されています。

 

 

普及につながるアイデアとしては、

上の図の通り、クーポン機能や入金、個人間送金など、多岐にわたって特許出願されています。

特に、個人間送金については、メルカリサービスにフィットするので、企業側も力を入れているようです。

 

右矢印関連記事はこちら!メルカリ特許の紹介をしています!

メルペイの個人間送金『おくる・もらう』機能

参考記事:「おくる・もらう」機能。感謝の気持ちを送りたいというニーズに沿う

 

また、普及目的以外にも、バーコード決済のセキュリティ向上などもあります。

おっさん特許技術者さんのイラスト、その3です★

 

右矢印関連記事はこちら!メルカリ特許の紹介をしています!
使いやすさだけでない、メルペイの決済システム

メルペイ不正防止!抜かりないこだわり

 

さて、特許出願状況からも注力しているのが分かるメルペイですが…

QR決済のシェアは下記のようになっています。

スマホ決済は各社が注力しているので、シェア獲得も簡単なことではないのですね。

メルカリ・メルペイは、NTTドコモとの提携などを進めており、シェア拡大に向けた動きが見られますね。

参考:プレスリリース メルカリ・メルペイ・NTTドコモが業務提携に合意

 

さて、他の企業とは異なる、メルカリがスマホ決済サービスを運用する強みってなんでしょう?

それは、店舗で購入した商品の出品情報(二次情報)を活用できること!

特許も出願されています!

右矢印関連記事はこちらメルカリ特許の紹介をしています!

メルペイの強みは『二次流通情報』

具体的には、

メルペイ加盟店は、顧客が自社商品を購入後、

購入後どのくらいの期間で?

どのくらいの価格帯で?

その商品をフリマで売買したのか、情報を得ることができます!

そして、その情報をマーケティングに活用できる!というもの。
 

 

メルカリ決算説明資料より抜粋

 

2020年の決算説明資料の中の中長期計画にて、

『循環型社会』の構想が発表されていました!!

この構想の実現には、メルカリの利用率を向上させることと、

メルペイのシェアを増加させることの双方の達成が必要ですね。

 

これからのメルカリの進化が楽しみですね!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ご意見等お待ちしております!!

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