147_メルカリと知財⑦_便利な個人間送金~メルカリならではのアイデアがここにも~ | 弁理士ブログ~日々知財日和~

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【知財を話そう】
身の回りのビジネスに知財を重ねた内容で、
『読んだら誰かにちょっと話したくなる』をコンセプトに書いています。
★ToreruMedia新米ライター(2021.7~)

 

知財実務をされている皆さん!

メルカリビジネスに興味のある皆さん!

 

こんにちは、オモチです。

引き続き、メルカリシリーズを書いていこうと思いますニコニコ

メルペイ続編です!

 

今回は、新しいスタイルを導入し、

筆者オモチと、新キャラ『だいふく』がゆるゆるとお話しながらお送りいたします。

 

 

前々回、前回と、メルペイに関する特許を紹介しました。

前々回:メルペイ決済の特許紹介①

前回:メルペイ決済の特許紹介②

 

上記で紹介した特許の他にも、

メルペイは、普及・シェア獲得を目的とした特許をたくさん出願しています!!

本日は、『個人間送金機能』に関するお話をしていきたいと思います。

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遠方のお友達にお礼を送りたいオモチに、

個人間送金機能でお金を送る提案をするだいふく。

 

個人間送金機能とは、名前の通り、個人の間でお金を送ることができるサービス(←そのまま)

現金書留などを使わなくても、スマホで簡単に送れるようになりましたね。

 

メルペイでは、2020年7月より『おくる・もらう機能』という名前でスタートしました。

個人間送金機能自体は、他社が先行しています。

例えば、割り勘する際などにもよく活用されているようですね。

 

メルペイとしては、

メルカリ利用者は『メルカリ売上高を臨時収入のように感じることが多い』点を強調し、

日常の感謝やねぎらいの気持ちを表現する手段としての用途を想定しています。

 

具体的には、

イラストや文字が入ったカードをメッセージに添付する機能も併せて提供し、

差別化を図っているようです!!

日経クロステック:ギフト用途を打ち出し差別化

 

画像:メルペイ企業サイト

 

さて、本日はその『個人間送金機能』に関する特許出願を1件ご紹介いたします。

個人間送金機能に関して、何件か特許出願が確認できましたが、その中でも

『ユーザがスマホを使って簡単に操作できる』視点からのアイデアであり、メルカリらしいなという印象を受けたものを

ご紹介しますね。

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公開番号:特開2020-177279

発明の名称:情報処理プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置

出願人:株式会社メルカリ

出願日:2019.4.15

ステータス:公開

J-PlatPatに飛びます

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※今回紹介する特許の内容は、現時点ではメルペイの仕様として確認できておりません。

  実装される予定があるのか不明ですが、今後のメルペイの進化が楽しみですね!

 

 

 恒例の、請求項の内容を1枚にまとめてみました。

 

スマホのスワイプ機能を上手く活用したアイデアですね。

スワイプの操作距離で金額を調整し、

スワイプの向きで送金or送金リクエストの意思表示をしています。

 

(より詳細には、現請求項1では操作強度(実施例では上のスワイプ操作距離)のみ限定されており、

スワイプ操作の向きについては、請求項2~5で限定している構成になっています。)

 

直感的に操作できる点が、ユーザ目線のアイデアだなと感じますね。

 

さて、この特許を読むにあたり、

現行のメルペイの仕様を調べていた筆者オモチ。

オモチとだいふくが見た、他社のユニークな仕様は、

次回UP予定です★

最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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