/
特許に苦戦している、技術者さん・研究者さん
知財部を持たない会社の経営者さん・技術者さん
弁理士さん・知財部員さん
知財業界への就職・キャリアチェンジを考えているみなさん
\
こんにちは、弁理士オモチです。
当ブログ『知財談話室』を覗いてくださり
ありがとうございます。
※2021.1.11 ブログタイトル変更しました。
コメント、メッセージ大歓迎です。
ご意見、リクエスト、感想などお待ちしております。
前回、特許調査の話で、
キーワード検索が難しいというお話をしました。
具体的に、どういう部分が難しいのかな?というのを
実際に検索してみてみたいと思います!
今回検索するのはこちらです
●その1
キーワード:口紅のみ⇒1891件
請求項に入れています
本文全文に入れるともっと件数多くなります。
●その2
キーワード:口紅×粘度:98件
まだまだ、これ全部読むの??という件数ですね。
●その3
キーワード:口紅×油剤×粘度⇒1件
この1件を読んでみると
粘度は油剤の粘度ではなかったので、今回検索したい文献ではない・・・
油剤の粘度と限定していないので
油剤以外の粘度について書いてある文献もヒットしているんです
しかし、油剤の粘度をコントロールする口紅の文献がゼロではないんです。
今回の検索からは漏れてしまいました。
なぜこうなってしまったんでしょう?
思いつく理由を下に列挙してみます
・必ずしも『口紅』でなく、
口唇化粧料など、他の言い方をしている文献もある。
・請求項には口紅と書いていない
(口紅以外の化粧品にも使える材料組成で、用途は本文に書いてある)
・油剤という表記でなく、具体的な物質名や、油成分、油分など
の言い方をしている文献もある
今回の結果でお分かりの通り、
特許のキーワード検索は
何のワードをどの範囲で入れるのか
という部分で、
センス(経験値)に左右される部分が大きいように感じます。
ヒット件数を調整するのも難しいです。
多すぎても読むのに苦労しますし、
妥当なヒット件数に調整できても、肝心な文献が漏れてしまったり。
それが、特許出願の難しさの理由の一つになっている気がします。
詳細はまた追い追い、ブログに書いていこうと思います。
サーチャーのみなさん、
特許検索のマイルール、ありますか?
ご意見・感想などお待ちしております。
omochi