前回の 続きになります
（前の投稿です）
窓からの 月明かりの中
それは ボンヤリと白く
浮かび上がっていて
ぐるんと 縦に
一回転したかと思うと
すぐに 消えてしまいました
" ・・・あー・・・
・・寝ぼけてるわぁ・・私・・"
そう 思い直し
また 眠りに落ちて行きました
翌日 仕事を終えて帰宅し
夕食と お風呂を済ませ
寝室のドアを 開けたら
何かが チラチラと
部屋の中を 飛んでいる事に
気づきました
最初 目の錯覚かと
思っていたけれど
次第に 視えて来ました
・・それは こんな黒い玉が
大きくなったり
小さくなったり
色が 濃くなったり
薄くなったり しながら
部屋の なかを
移動している 様子でした
そして
その 黒い玉を視ていると
黒い羽と その質感が
伝わって来て
その時 初めて
鴉天狗（からすてんぐ）だ・・・
と わかったのです
" 昨夜の事は 夢じゃなかったのか "
そう 思いながらも
どうしたら良いか わからないので
普通に 自分の生活を続けようと
明日の準備を 終わらせ
そのまま いつもの様に
出来るだけ 何も考えずに
布団の中に入りました
そして 私は
また いつの間にか
眠ってしまっていたようで
次に ふと
目が覚めたら
部屋の 暗闇の先
空気が ギュッと
集まっている場所から
強くて 真っ直ぐな視線が
そこに
鴉天狗が いました
〜 ウソみたいな本当の話 訪問者③に続く 〜