ムゲン五神獣 ムゲンファラオ(ムゲンバイン)レビュー | ROBOTIC JUNGLE

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トランスフォーマーを中心とした玩具レビューブログ。
インディ・ジョーンズのミニファンサイトも兼ねています。
気ままに更新します。
(旧ブログ名:『OMI'S TF REVIEW』)

 みなさまお久しぶりです!!1月末以来、約4か月半ぶりの更新でございます。

Twitterではブログが更新できなかった主要因として「結婚式の準備」を挙げましたが、これはあくまでも表向きの理由です。確かに結婚式の準備は大変でしたが、なんやかんやで佳境を迎えたのは3月後半以降であり、「じゃあ1月末~3月前半は何をしていたんだ!!」ということになります…

 

ぶっちゃけて言いますと、1月にリリースされた遊戯王アプリ・マスターデュエルに夢中になっていました。

 

つまり、端的に言うと遊戯王に浮気をしてブログの更新をサボっておりました。

 

「結婚式の準備」という大義名分をかざし、さも正当な理由でブログを休載しているかのように取り繕ってしまったことにつきまして、この場を借りてお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

 

※結婚式は5月14日に執り行い、無事に大成功を収めました。

Twitterで祝福してくださった皆様、ありがとうございました!

 

 大神官 ムゲンファラオ

              ■玩具シリーズ:ムゲンバイン(食玩)

              ■登場作品:ムゲンバイン

              ■所属:-

              ■入手:ネットオークションで新品購入

 

ブログ開設から約2年半、更新44回目にしてついに初のトランスフォーマー以外の玩具レビューです。

(※サードパーティー製品を除く)

 

私はインディ・ジョーンズやハムナプトラなどの冒険映画が大好きだったり、

マスターデュエルで墓守デッキを愛用したりと、

何事においても「古代エジプト」というジャンルを好む傾向があります。

 

そんな古代エジプト好きの私には幼少期からずっと憧れているアイテムがありました。

それは、LEGO・世界の冒険シリーズの『ナイルの魔宮』というアイテムです。

世界の冒険シリーズはずばりエジプトの古代遺跡がテーマのシリーズで、日本では1998年ごろに販売されていました。『ナイルの魔宮』はシリーズの看板アイテム(すなわち最大のアイテム)であり、販売当時は当然手の届かないアイテムでしたが、先日ついにやや欠パーツありのジャンク品を手に入れることが出来ました。(ちなみに古いアイテムも説明書はHPでダウンロードできます。便利な時代になりました。)

 

ひとしきり楽しんだところで、「じゃあ早速このLEGOを絡めて古代エジプトを舞台にしたトランスフォーマーのブンドドでも撮影するか!」と意気込んだのも束の間、いきなり壁にぶつかってしまいました。

そう、TFには古代エジプトをモチーフとするキャラが存在しなかったのです。(私が知りうる限りですが。)

ありとあらゆるモチーフをロボットへ変形させてきたTFシリーズでさえ流石に古代エジプトというモチーフは守備範囲外だったということに気付かされたのです。

 

そして、このLEGOと絡めてブンドドができるアイテムをTF問わず早急に探し求めた結果、

ついに(今更)発見したアイテムこそが今回紹介するムゲンファラオなのです。

 

※今回紹介するアイテムには一部塗装を施しています。

 

■ムゲンアヌビス


アヌビス神型のムゲンバイン。

アヌビス神は人型の体とオオカミの頭部を持った死を司る神です。

絶賛遊戯王脳になっている私からすれば『墓守の司令官』を思い出さずにはいられません。

 

オオカミの頭部がとても凛々しく、体型もスマートでありスタイリッシュな印象を受けます。

笏状の専用武器が付属し、腕部に接続することが出来ます。

 

リアビュー。

 

食玩ながら最低限の可動ポイントはしっかりと抑えられており、

それなりにアクションポーズを取らせることが出来ます。

(足の形状的に自立には限界がありますが)

 

ちなみにこのクオリティーで発売当時の定価は税込315円です。

恐ろしい時代があったものですね…

 

■ムゲンスフィンクス

スフィンクス型のムゲンバイン。

エジプトものには欠かせない定番モチーフですね。

ファラオ(王)の顔とライオンの体を持ちエジプトでは「神聖な存在」、「権力の象徴」とされている一方で、

ギリシャ神話では「旅人に謎掛けをし、答えられなかった者を喰い殺してしまう怪物」でした。

絶賛遊戯王脳になっている私からすれば『守護者スフィンクス』を思い出さずにはいられません。

 

両肩から垂れる鎖が良いアクセントになっています。

 

リアビュー。

 

足が動かせるので『旅人の試練』的なポーズを取ることが出来ます。(遊戯王脳)

 

ムゲンスフィンクスには「ロイダー」と呼ばれる小型のパイロット的なキャラのフィギュアが付属します。

モチーフはツタンカーメンといったところでしょうか。

 

ロイダーはジョイントで接続が可能です。

 

また、スフィンクスの頭部を外すと棺のようなモールドが出現します。

 

棺を開けることでロイダーをスフィンクスの内部に搭乗させることができます。

決して”ホムダイ”ではありません。

※ホムダイがわからない方は映画・ハムナプトラを観ましょう。

 

■ムゲンラー

ハヤブサ型のムゲンバイン。

ラーは人型の体とハヤブサの頭を持つ太陽の化身であり、

エジプト神話で最も偉大な神と言われています。

絶賛遊戯王脳になっている私で無くとも『ラーの翼神龍』という名前を思い出す人は多いかと思います。

 

派手な装飾パーツが多く、最も偉大な神であるラーの名に恥じぬ高貴なデザインが特徴的です。

 

リアビュー。

 

上空から獲物を目掛けて急降下するようなハヤブサらしい躍動感のあるポージングも可能です。

 

■ムゲンスコーピオン

サソリ型のムゲンバイン。

砂漠のイメージが強いサソリは確かにエジプトものの定番モチーフではありますが、

如何せん他のキャラのモチーフが神や神獣であることを踏まえると格落ち感は否めません。

絶賛遊戯王脳になっている私としては『聖獣セルケト』に重ねてムゲンセルケトと呼びたいくらいです。

 

実はボディと腕部にはムゲンアヌビスと同じパーツが使われており、

開発担当者の発想力に驚かされます。

 

リアビュー。

 

尾は柔軟に可動。

毒針で襲いかかるようなポージングも可能です。

 

■ムゲンセベク

ワニ型のムゲンバイン。

人型の体とワニの頭部を持つナイル川の神・セベクが名前の由来となっています。

絶賛遊戯王脳になっている私からすれば『セベクの祝福』を思い出さずにはいられません。

 

黒とゴールドのカラーリングのおかげで高級感があります。(例によって当時価格315円)

 

リアビュー。

 

ワニらしく口を大きく開けられるのはもちろんのこと、僅かながら頭部と尾を横に振ることもできます。

純粋にワニの玩具として見てもクオリティーが高いです。

 

■ムゲン五神獣

五神獣集結。

このコンセプトの統一感が堪りません!

なんとなく戦隊モノに出てくる合体メカ感が強いですね。

 

憧れのLEGO『世界の冒険シリーズ』のアイテムを背景に5体の神獣を配置。

これが我が家の『王家の眠る谷 ネクロバレー』だ!!

 

〇合体

「古の眠りから覚めし神獣たちよ!我に力を与え賜え!!」

 

と、さもムゲンアヌビスを中心にスクランブル合体しそうな写真を撮ってみましたが、

トランスフォーマーのように「誰が胴体になって誰が手足になって~」という器用な合体方法では無く、

一旦全員のパーツをバラバラに分解して組み立て直す所謂”組み替え合体”となっています。

正直、「どうやったらこんな組み換え思いつくんだよ」というレベルの変態的な合体機構です。

 

■ムゲンファラオ

王の風格が漂う神々しい巨大ロボットが誕生。

左右対称の洗練されたプロポーションの中に古代エジプトの意匠が見事に盛り込まれており、

デザインの美しさは圧巻の一言に尽きます。

 

しかし、それでも遊戯王脳には抗えず、『墓守の大神官』の姿を思い浮かべてしまいました。

 

リアビュー。

後ろから見ても纏まりはとても良いです。

背中にはバックパックのようなものを背負っています。

 

フェイスアップ。

凛々しいイケメンです。

ツタンカーメンの王冠を模したようなデザインが古代エジプト好きの心を鷲掴みしてきます。

また、頭部両サイドから胸部に垂れている装飾は上下に動かせるため、頭部の回転を妨げません。

 

武器は王杓(ファラオセプター)。

ムゲンアヌビスの杓の強化版といったイメージでしょうか。

 

ファラオセプターを構えてアクション!

2008年に発売された食玩ながら、可動範囲はトランスフォーマーの最新アイテムにも引けを取りません。

特に下半身の可動は圧巻で、

腰の回転に加えて足首の横可動や爪先の可動まで備わっておりとても驚かされました。

 

両腕の鎖をつないで『封印されしエクゾディア』風に。

ムゲンファラオよ!今こそ目覚めの時だ!

 

-ムゲンファラオ(ムゲンアヌビス) TFクロスオーバー俺設定バイオ-

 

『ムゲンアヌビスはサイバトロンの王族の末裔。

王族の亡骸にはエネルゴンを遥かに凌駕する超エネルギーが宿っていると言われており、

その力を悪用されぬよう4体の神獣と共に一族が眠る墓を守り続けている。

一族に伝わる秘術により、4体の神獣と融合してムゲンファラオになる力を得ている。

(その代償としてロボットモードへのトランスフォーム機能を失っている。)

ムゲンファラオのみが操れる王杓・ファラオセプターは、

風・炎・水・雷など地球に存在するあらゆる自然エネルギーを操ることができる。』

 

なんとなくビーストウォーズメタルスのタイガーファルコンのようなキャラというイメージです。

 

腕部の装飾パーツを使ってファラオセプターをカスタマイズ。

もちろん腕部の装飾パーツに限らず、好きなパーツを使って自由にカスタマイズが可能です。

君だけの最強武器を作り出せ!

 

また、ムゲンファラオの全高は約19cmあり、食玩とは思えぬボリューム感も魅力の一つです。

トランスフォーマーでいうヴォイジャー~リーダークラスに相当するため、

ボスキャラたちとも互角に戦うことが出来ます。

 

ガルバトロン「サイバトロンの王家に伝わる神秘のエネルギーはワシがいただくぞ!!」

ムゲンファラオ「そうはさせるか!王の眠りを妨げる愚かな墓荒らしには私が鉄槌を下す!!」

 

■組み替え例

最後はムゲンバインの醍醐味とも言えるオレバイン(オリジナルの組み替え)に挑戦してみました!

余剰パーツ無しの珠玉の2作品をご覧ください。

 

作例No.1”ムゲンスコーピオン・キング”

やはりハムナプトラ好きとしてはこれを作らないわけにはいきません!

モチーフはもちろん、「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」に登場するラスボスのスコーピオン・キングです。

個人的なこだわりポイントは尾にセベクの頭を持ってきてキメラ感を増したところですかね。

あと8本足にするのにかなり苦労しました。

 

※スコーピオン・キングは上半身が人間で下半身がサソリの怪物です。

わからない方は「ハムナプトラ2」を観て下さい。

 

作例No.2”ムゲンデザートタンク”

ロボット(ムゲンファラオ)、クリーチャー(ムゲンスコーピオン・キング)ときたので最後はビークルかなと。

砂漠用の戦車をイメージしつつ、「動く古代遺跡」をコンセプトに作ってみました。

個人的なこだわりポイントはロイダーの搭乗スペースを設けたところです。

 

以上、ムゲン五神獣 ムゲンファラオのレビューでした。

思わず「食玩って何だっけ?」と思ってしまうこと間違いなしのアイテムです。当時価格とはいえ1,575円で完成させられるアイテムであったと考えると、デザイン、可動、サイズ、プレイバリューのどこをとっても同価格帯の玩具を遥かに上回る水準だと思います。

何よりも素晴らしいのは、「ロボット」×「古代エジプト」という相反するジャンルの融合を凄まじい完成度で実現してくれたことです。その風格は正にキング・オブ・エジプト(2016年公開)。食玩界の生きた化石ならぬ”生きた古代遺跡”として、後世に語り継がれるべき逸品だと思います。

 

それでは、今回はこの辺で失礼させていただきます。

次回からはちゃんとトランスフォーマーのレビューに戻りますので、引き続きよろしくお願いいたします!