夏越の祓い膳の汁腕 | お味噌汁復活委員会

お味噌汁復活委員会

【お味噌汁】
ひと椀がつむぐ 大切なもの それは 日本の たから

お味噌汁復活委員会です、愛情たっぷりのお味噌汁をライターさんと共にお届けします。

#お味噌汁復活ライター 

佐々倉文子(富山県富山市在住〉


テーマ

【出汁と味噌汁】


カフェをしていまして、毎月のランチには"季節の膳"を提供しておりす。


6月は『夏越の祓い膳』のイメージは、汁椀に玉子豆腐を三角の形にカットして水無月に見立て、茅の輪のようにみつ葉で輪っかをつくり、玉子豆腐の上にのせ、汁をゆっくりゆっくり半分ほど注ぎます。


『夏越の祓い』とは

半年の厄を祓い残り半年の無病息災を祈るという神事です。

『茅の輪』をくぐり、心身を清めて災いをさけるという意味合いもあるそうです。


昔ながらの風習には心を動かされることが多々あります。味噌汁のお出汁のとり方もそうですね。

先日、幼い頃の記憶に残ってる削り器を持ってきた友人から、鰹の削り節と昆布でササっつくるお出汁の味見をさせてもらいました。香りもやさしく心に響くお出汁でした。それを思い出し、昆布と鰹の削り節の出汁で作った味噌汁を玉子豆腐にあわせてみました。


****************


『夏越の祓い膳の汁腕』


*具材 :  玉子豆腐

*出汁:昆布と鰹の削り節の出汁

*味噌 : 自家製味噌

*吸口 : みつ葉


◉ 昆布を入れた水を中火で加熱し沸騰直前に昆布を取り出し火を止め、鰹節を入れて5分程置く。

耐熱ボウルにザルをのせてキッチンペーパーを敷いてこす。 

◉ こした出汁を鍋に入れて沸かす。沸騰したら味噌を加え、味を整える。

◉お椀に、玉子豆腐を三角の形に切って、腕に入れてから、ゆっくり汁を注ぐ。

◉仕上げに、輪っかにしたみつ葉を玉子豆腐の上に置いて、出来上がり。完成です。


***********


えごまソムリエ

ナチュラルフードコーディネーター

食生活アドバイザー

えごまjrマイスター

佐々倉文子