世界に発信するおみそ汁 | お味噌汁復活委員会

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【お味噌汁】
ひと椀がつむぐ 大切なもの それは 日本の たから

お味噌汁復活委員会です、愛情たっぷりのお味噌汁をライターさんと共にお届けします。

#お味噌汁復活ライター 河崎千代美 

奈良県出身▶シンガポール在住


「世界に発信するおみそ汁」 


シンガポールからこんにちは!

今回は、シンガポールで活躍する住み込みのお手伝いさんの話題です。シンガポールでは夫婦で働くのが普通です。その代わりに家の家事や子どものお世話は、住み込みのお手伝いさんが担うことになります。

一番多く働いているのはフィリピンの国の人で、そのほかにはインドネシア、ミャンマーなどの出身者の人がいます。

私はお手伝いさん(ヘルパーさんと言います)に日本の家庭料理を教えているのですが、日本人家庭では、やはり日本食が作れるようになってほしいと雇い主の人は希望されます。

また、シンガポール人家庭やそのほかの国の人も日本の家庭料理が作れるようになってほしいとヘルパーさんを料理教室に通わせています。


特に、お味噌汁をきちんと作れるようになってほしいという願いは切実で英語版の料理本では、本格的な和食の職人さんが作るような方法が紹介されていて私が見てもこりゃあむつかしいわね。と思います。

電気も水も通っていない所で暮らしている女性がいきなり大都会に来て食べたこともない日本食を作らされるのですから、それはうまく作れなくて当然です。


そんなヘルパーさんにお教えする最初のおみそ汁は、玉ねぎを入れて少し甘みのあるお味噌汁をお教えします。慣れてくると具材の組み合わせを自分で選ばせて作ってもらいます。

具材は3種類は最低でも入れるようにしておかずにもなるようなボリュームあるお味噌汁を作ってもらいます。


以前の生徒さんが自分の国に帰国して、和食家庭料理のお店を開店している人もいます。そうして女性として自立してくれることは素晴らしいことです。

私の伝えたいおみそ汁は、世界に広がっているのかもしれません。


「世界に発信するおみそ汁」 


具 材:わかめ、おふ、玉ねぎ、

出 汁:かつお節、細切り昆布

味 噌:合わせみそ

吸 口:なし


河崎千代美

Singapore料理家 ごはん屋マダム主宰・調理師・歯科衛生士

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