丸ごと車麩のお味噌汁 | お味噌汁復活委員会

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【お味噌汁】
ひと椀がつむぐ 大切なもの それは 日本の たから

お味噌汁復活委員会です、愛情たっぷりのお味噌汁をライターさんと共にお届けします。

#お味噌汁復活ライター 木村 美絵

富山県富山市出身在住


〜丸ごと車麩のお味噌汁〜


車麩が大好きです。

卵とじにしたり、すき焼きや、おでんの具材にもします。我が家においては、汎用性の広い食材です。


「車麩」は、車輪に似ていることからその名がついたと言われています。小麦粉の生地を棒にくるくるバームクーヘンのように巻きつけて焼いていきます。新潟県や北陸地方ではポピュラーですが、沖縄県でも食べられているようです。巻いてある数や、作っているお店によりふんわりタイプ、もっちりタイプがあり地味ながら個性があります。


さて、今回のお味噌汁は車麩を丸ごと具材に使いました。出汁には、いつも使う「片口イワシ」ではなく、「うるめいわし」にして、濃いめにしっかりと引いたものをたっぷりと吸わせました。汁を吸った麩は、“とろん“として“じゅわー“と口の中で広がります。


今回の車麩は、石川県金沢市のお店のもの。出汁のうるめいわしは、富山県氷見市のもの。

地産地消と言われてずいぶん経ちますが、年始に起きた地震では身近な食材の存続が危ぶまれ、改めて自身の食を支えてくれているのはすぐそばに当たり前にあるモノだと深く感謝の念を抱きました。


出汁:うるめいわし(富山県氷見市)

味噌:自家製(2023年の新しい味噌)

具材:車麩(石川県金沢市)ねぎ


野菜ソムリエ 木村美絵