芥川賞「ハンチバック」読んでみた | 楽しく毎日を生きたいおばちゃまのブログ

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『読書感想文』です😌

話題の本、読んでみました~✨

あんまり普段は読書しないんですけどね💦

先日テレビで見た、
作者の市川沙央さんの記者会見が
凄く印象的だったので😌

市川さんは幼い頃
「先天性ミオパチー」という難病に罹患されてて、
体が不自由なのですが

記者会見での受け答えの内容が
凄く明瞭で、
瞳の強さがホントに印象的だったのですよね~✨

これは読んでみたい‼️と思いました‼️
あ、「ハンチバック」って「せむし」って意味だけど、
あちらのハンチバック(「ノートルダムの鐘」の主人公、カジモド)がチラリと脳裏に😅

でも、今回の読書に関しては動機でも何でもないです😅

「ハンチバック」の書籍自体は売り切れだけど
たまたま目に入った『文芸春秋』に
本作と市川さんのインタビューが載ってて
こりゃ買わなきゃとね🎵


✳️他の読み物も面白そう🎵

ちょいネタバレします🙇🙇

「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」

生きるために壊れてきた…

とにかく、表現が衝撃的で
熱量というのかな。
強いです✨️

読者の共感を得たいなんて、
たぶん微塵も思ってない。

「お気の毒」とか
「私なら耐えられない」とか

そんな言葉を掛けようものなら
罵詈雑言吐かれた上に
ぐちゃぐちゃに踏み潰されそうなくらい

強さに溢れています‼️

「私は紙の本を憎んでいた。
目が見えること。
本が持てること。
ページがめくれること。
読書姿勢が保てること。
書店へ自由に買いに行けること。

5つの健常性を満たすことを要求する読書文化のマチズモ(健常者優位主義)を憎んでいた。
その特権性に気付かない”本好き”たちの無知な傲慢さを憎んでいた」

など、グサグサと何か刺さるような言葉が物凄く印象に残ります。

作品終盤に
主人公の隣人が同様の筋疾患の人でトイレなどの始末をヘルパーさんにして貰う事に
「世間の人々は顔を背けて言う。
”私なら耐えられない。私なら死を選ぶ”と。
だがそれは間違っている。
隣人の彼女のように生きること。
私はそこにこそ人間の尊厳があると思う。本当の涅槃がそこにある。」
と、力強く胸を打たれる部分がありました。

市川さんのインタビューでは
「そもそも障害者がものを言わないと思われる傾向があるのに疑問がある。
YouTubeや様々な媒体を通じて
自分の意見を発する人の言う事ばかり、
世間の人々は信じようとする。

だからこそ「物言わぬ」障害者の大量殺人などが起きてしまう」と。

障害者、だからなに?

私はしっかり生きているのよ‼️

そんな叫びが聞こえて来そうです。

なんとなく平和に日々を生きている私などより
濃密な人生を生きていらっしゃる、
そう思いました。