湯の時間割があるので
荷を解き早々と家族で
内湯に向かいます。
内湯は宿の玄関から出て
階段の中腹にあります。
内湯というより湯小屋と
言った方がしっくりくる。
日帰り入浴はしていない。
宿泊しないと松の湯温泉は
入浴出来ない訳で…。
ずっと訪れてみたかった宿。
旅のタイミングは非常に難しく
読めない。
それが旅の良い所でもある。
湯小屋は鄙びている。
チープな扉を開ける。
脱衣所。
何故だかマットが濡れていたが
気にしません。
ちょっと狭いです。
レトロなタイル張りの洗い場。
洗い場も狭いけど気にしません。
浴槽。
一風変わっている浴槽。
逆L字になっている浴槽は
32℃の温泉の源泉浴槽。
小さな長方形の浴槽は
適温に加温されている浴槽。
浴場は硫黄臭がするけど
それもじきに慣れる。
源泉浴槽。
湯船の底に湯口があり
新鮮な湯を堪能出来る。
32℃の湯は入った時は
冷たいけどこれが良い。
いくらでも長湯が出来る。
鼻を掠める硫黄臭が良い。
加温浴槽も源泉層からの
流れた湯により温くなる。
源泉は自分で足す事も出来る。
暫く源泉に浸かり
加温浴槽で温まる交互浴。
この入浴方法が一番体に
効くような気がする。
勿体無い程の温泉が
すぐに消えて行く。
非常に贅沢だが
一日二組しか客を取らず
温泉はこれ以上無い程に
良い湯の使い方。
娘もプール感覚。
一時間の時間制限なんて
すぐに過ぎてしまった。
交互浴を繰り返す。
分析表。
カルシウム硫酸塩温泉。
PH値7.3
湯上がりは爽快な気分。
温泉の使い方は最高だと思う。
時間割通りに
夜も風呂を堪能して。
酒を呑み就寝。
朝風呂もきっちり二回。
名湯ですね。
煌びやかな温泉ばかりでは無い。
質素な宿にも名湯あり。
内湯の意匠だけで充分
アートですが。
湯量が豊富過ぎて
殆ど湧いている源泉を
排水してしまっているとの
女将さんのお話に
勿体無いと思いつつも
最高の贅沢だとも思った。