湯ヶ島温泉の記事を5つ書いたが
時系列はバラバラなんです。
時系列通りに綺麗に書ければ良いのだが
子供が居てバタバタしているうちに
時が過ぎてしまった印象。
こればかりは仕方無いですね。
自分達家族が宿泊した部屋の向かいには
川端康成さんが逗留した部屋が今も残る。
湯本館はかなりその部分を推している。
自分達が宿泊する部屋の前にまず
この部屋に案内されて話を聞いた。
それ程川端康成さんと繋がりが深い宿だ。
蔵書もあった。
見たかったけど時間にゆとりが無く
見れなかった・・・。
本棚の奥が川端康成さんの部屋。
当初は神経痛の湯治に湯本館に
来ていたみたいだった。
20代の頃に伊豆の踊子を
執筆した部屋だが
20代の殆どを湯本館で過ごした。
「第二の故郷」と言い切っているから
相当湯ヶ島を愛したのだろう。
東京に戻ってもすぐ湯ヶ島温泉に
戻ってきたらしい。
気持ちはすごく分かる。
案外昔の作家さんは温泉に逗留して
作品を書いているが・・・。
今現在は無理であろう。
憧れる行動ではあるが
難しい事ですね温泉に逗留するのは・・・。
表札もある。
4畳半の和室。
帳場の真上の部屋だった。
湯ヶ島温泉の環境に居れば
たとえ小説家で無くても
何かを始める前の休息にはなる。
その位自分も好きな場所になった。
原稿や写真等は見きれない程
展示してあった。
ちょっとした博物館である。
その当時のままに綺麗に保存してある
湯本館も凄いと思ってしまった。
遺産ですね。
湯本館は川端康成さんだけで無く
数多くの文豪や詩人に愛された。
書や詩等も多数展示してあった。
娘ごこの部屋に行こうとするのを
必死で止めたが・・・。
若山牧水も所縁の宿。
詩が多く展示してありました。
湯本館付近の事を
当然ながら題材にしてますね。
好きな人は行った方が良いですね。
自分は温泉や宿の意匠に魅せられてしまった。
夕食を食べたら風呂が入れ替わる。
婦人風呂にも当然入浴したいので
行ってみた。
先に書いた家族風呂や殿方風呂とは
位置が違うがやはり階段で宿の
一番下まで下る。
浴場は宿の低い場所にあれば
大体良い湯だと思う。
誰も居なかった。
滞在中他の客に会う事は
俺は無かった。
当然満室だったのだが
静かな宿の印象。
それも良かった。
婦人風呂も籠のみの脱衣所。
湯気が凄い。
殿方風呂より小さい。
これも昔の宿にはありがち。
でも婦人風呂の意匠も好きだな。
多分一番古そうな造り。
熱い湯だけど優しい湯。
変に凝った浴槽よか
シンプルな浴槽のが良い。
ほろ酔いの体はすぐ酔いから覚めた。
天井も良い感じ。
ただ難点を言えば
女湯という特性上窓はあるが
すべて目張りされて暗い印象。
何度入浴しても湯本館の湯は良かった。
部屋に戻りまた酒を飲んでいたら
いつの間にか寝てしまっていた。
楽しい時間はすぐ過ぎる。
目が覚めたら朝方だった。
伊豆の朝は冷えた。
そんな暖かくは無いのね・・・。
川の流れる音を聞いて
部屋を見ると奥さんと娘が寝ていた。
俺が浮気しなければずっと眺める光景だ。
朝風呂に行った。
戻ると奥さんと娘が起きていた。
死ぬまで一緒でも悪く無いと思った。