こんにちは
銀座のエンディングノート終活カウンセラー行政書士かわさきなおみです。
広域交付も始まるので、
今後は相続手続きも簡易化する方向になります。
また遺言書もデジタル化される日も
そんなに遠くはないかもしれません。
そうした反面、(今後は手続きといったことは
簡易簡便になっていく方向性だと思いますが)
相続放棄や限定承認等々の手続きが増えてくるように思います。
親の財産がわからない
といった子供は約6割だというアンケート結果を見ましたが、これは実際に、もう少し多いようにも思います。
どの程度わかるのレベルによるかによっても結果は違うと思います。
相続放棄というと、会社経営者や事業をやっている人の話というイメージが強いかもしれないのですが、
仮に年金暮らしだとしても
サラリーマンでも借金をしている話はあります。
また、借金というと
多額の借り入れをイメージするかもしれませんが、日常の生活費の少額借り入れだとしたら、それも含みます。
不定期な借り入れで、少額で返済していたとしても総額がわからなければ
判断は難しい。
定期的でも、その返済はどこからかということが不明もあるかもしれないし、
流動的に収入があるとして
それも年間いくらあるのかわからなければ、プラスマイナスがわかりません。
借金マイナスが上回る場合は
相続放棄といった判断にもなり得ますし、プラスマイナス不明ならば限定承認といった流れになるかもしれません。
要は、亡くなってからのおはなしですが、
生きている間であっても、仮に親の介護が必要になったとして
その費用はどこから捻出するのか
といった問題もあります。
親の財産について
収支について
子供はある程度の把握は必要になる可能性は大いにあります。
そのときに、親の今後の考えを聞いておくことは大事なことです。
生前の親のお金はあくまでも親のために使われるものです。
親も自らオープンにしてくれるケースはそう多くはないかもしれませんが、
そこはお互いに、パンドラの箱にしてはいけないことじゃないかなと思うのです。
それには、タイミングを見計らう必要があるでしょうけれども
かしこまってというよりも
できたら日常から子供側から、親に対して尊敬と愛情と関心を持って
接することからではないかなと思いますし、
親側も子供に大まかであっても
親の側からお金のことといざというときに頼みたいことを伝えておくことは
やっぱり必要なんじゃないのかと思うのです。
お金の話は
裸を見せるような?話かもしれませんけど、その話はやっぱり他人にはできないこと、つまりは親子だからできる話でしょうし、
子供にしてみても、腹をくくれるきっかけになると思ったりするのです。
終活には
避けて通れないお金の話。
共有するのは避けたいところ。
それがあるから終活したくないかもしれませんが、
そこを避けないことで、終活はより具体的に鮮明に進められることでもあるのです。