[専門家にきいてみよう:巨大扁桃腺とアデノイド肥大で切除手術を
受けましたが、半年後によだれが再発しました]
(あなたの健康百科 2012年4月25日)
〔症例〕6歳、男児
〔症状〕乳児期からよだれが多く、5歳のときに耳鼻科へ通院したところ、
巨大扁桃腺とアデノイド肥大と診断され切除してもらいました。
手術後、しばらく快調でしたが、半年経過後によだれが再発しました。
前歯が上下4本抜けています。
知能で気になる点は特に見受けらませんが、遊んでいるときに頭を打つことが
よくあります。
学校生活では、よだれが原因でいじめられたことがあり、親として今後の
生活を心配しています。
<回答>
術後、前歯が4本抜けたため口からよだれが出ているのでは。
口唇閉鎖を意識しましょう。
<詳細>
お子さまの症状から「よだれ」について考えられることは、唾液量の問題
よりも、口が開いていることでよだれが生じる可能性が考えられます。
5歳で巨大扁桃腺とアデノイド肥大と診断されているので、このような場合
には、口呼吸(鼻ではなく口で呼吸)の習慣が身についていたのではないで
しょうか。
切除手術後のおよそ半年ほどは口呼吸から、鼻呼吸になったため、口を閉じる
ことができたため(口唇閉鎖)、「よだれ」が解消したのだと思います。
ところが、前歯上下4本が抜けたことで、口を閉じることが難しくなり、再び
よだれが出るようになったのではないでしょうか。
6歳であればお子さま自身に口唇閉鎖を意識させることもできると思います
ので、指導してみてください。
新谷 悟
昭和大学歯学部 顎口腔疾患制御外科学講座 主任教授
昭和大学歯科病院 口腔癌センター センター長
http://kenko100.jp/dental/cat16/2011/2012042501_279