[猫背概]
猫背のほとんどは、猫背の方が呼吸が楽だから=猫背の方が気道が確保される
から、猫背なのです。
では、背筋を伸ばした姿勢がつらい状況とはどういったものでしょうか。
(1)鼻炎
(2)アデノイド=咽頭扁桃腫脹(多くは小児期だけ)
(3)口蓋扁桃腫脹
(4)歯列狭窄に伴う舌スペース不足
(5)咬合高径低下に伴う舌スペース不足
(6)舌癒着症や舌小帯付着異常
これらは「低位舌」を伴い、さらに舌が全体的に奥に追いやられ、舌が気道を
狭くします。
首を前に出して猫背姿勢をとると、舌と気道との間の空間が広がって呼吸が
楽になります。
上記原因のうち(2)~(4)は、口呼吸が原因のことが多いのです。
つまり、口呼吸と猫背とは因果関係があるのです。
(1)の鼻炎は、よほど重症でない限り鼻呼吸は可能です。
努力して鼻呼吸せずに口呼吸を続けていると、鼻閉が進行して益々鼻呼吸が
困難になる悪循環に突入します。
(4)歯列狭窄の原因は、
・舌が内側から歯列を押す力が弱い場合
・横向き寝や頬杖や口唇巻き込み癖など、外側から歯列を押す力が
強過ぎる場合
とがあります。
生活悪習癖(態癖)を改善した上で、矯正治療によって歯列を拡大する必要が
あります。
(5)咬合高径低下の原因は、
・虫歯の放置
・虫歯治療の中断
・入れ歯の不使用
・歯ぎしりや噛み締め(食いしばり)
・うつ伏せ寝などの生活悪習癖(態癖)
が考えられます。
矯正治療や噛み合わせ治療によって、本来の咬合高径を回復する必要が
あります。
若い頃は猫背ではなかったのに中高年になって猫背になったという人の
多くが、(4)か(5)が理由です。
最近のモデルは歯並びがきれいな人が増えています。
歯並びがきれいということは、舌スペースが広めであり、気道に余裕があり、
猫背ではなくて姿勢が良いということです。
昔のように背が高くて痩せているけれど猫背の人をスカウトしてきて、姿勢が
良く見えるトレーニングをするという時代は終わったのでしょう。
今のモデルにはスタイルに加えて「機能美」すなわち生理学的機能の良さも
求められるようになってきているということでしょう。
(横山歯科医院)
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