All RightⅣ【整備&クルージング】 | 風のブログ

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東京都墨田区から沖縄県糸満市名城へ移住し、
イヌたちとバイク、ヨットを楽しんでいます。
沖縄田舎暮らしをお届けします。
というか、自分のための備忘録です。

2024年6月15日(土)ARⅣ下架

清水港内にある整備ヤードは、4~9月のハイシーズンは2週間、オフシーズンは4週間使用することができる。今回は6月1日に上架し、船底を洗浄後、船底塗料を2回塗りしたそうだが、この作業は共同オーナーに任せ、6/12の東京出張にかけ6/14から静岡へ入った。

前の週に船底掃除を手伝ったSORA号のオーナー夫妻は、毎年、駿河湾へヨット研修に来ており、今年は同じタイミングで静岡入りし、ハル(船体)のワックスがけから参加してくれた。

 

 

その間、僕は船内でバッテリーシステムの組み換え作業。沖縄でなくとも、この時期の船内は暑い。そこで重たいバッテリーを何度も入れ替え、汗だくの作業だ。自分の汗でショートしそうだぜ。新品バッテリーをエンジン始動用に、以前から使用しているバッテリーの状態のよい3基をハウス用として結線。これでいいのだ。

 

 

自分の汗と、ビルジの臭いがひどくなった頃、作業を終え、翌日の下架へ向け英気を養いにクラブハウスへ。このクラブハウスとは、共同オーナーのご自宅を言い、係留場から車で30分ほどの静岡駅にほど近い場所にある。風呂、食事、寝床といった快適な空間を提供してくださり、こんな作業をした後は天国だ。

そして翌朝、疲れた身体を起こし、下架作業へ向かう。

昔は上げ降ろしする船が割り勘でクレーンを雇い、作業をしていたのだが、オーナーたちの高齢化により(?)数年前から、クレーン作業全般を海事会社へ委託するようになったため、オーナーたちの作業はほぼ「見ていること」までに軽減された。

 

 

あたりまえだが、プロたちの作業で無事にクレーン作業は完了し、進水したARⅣを桟橋へ回航する。安全管理のため、作業中はヘルメット着用が義務付けられている。ヘルメットを被って操船する画は珍しいよね。

 

 

いつもは桟橋にバウ(船首)着けするのだが、数日間ここで暮らすので、利便性が良いスタン(船尾)着けにした。ARⅣはスタンが階段状になっていて、格段に乗り降りが安全で楽になるのだ。

ここで上架時によごれたデッキを丸洗い。砂埃をデッキブラシやウエスで落とし、美しい姿に戻ったARⅣ。それにしてもボリュームのある船形だよね。

 

 

2024年6月16日(日)ARⅣ沼津セーリング

デッキも船底もキレイになれば、セーリングに行きたくなる。

この日のメンバーは、風(僕)、共同オーナーのHさん、ケンクルーズのケンナオコ夫妻、東京時代の友人のOND氏とMちゃん。OND氏は仕事の都合でこの日のうちに東京へ戻りたいということだったので、新しくできた沼津港の海の駅を目指すことにした。

 

 

沼津港の海の駅は止水版をくぐり、入港する必要がある。

ネットで止水版下のクリアランスを確認すると15mとある。ほぼARⅣのマスト高さと同じだ。

潮も満潮に近いため、水門脇の護岸の釣り客にも横から見てくれるようお願いし、いつでも後進、旋回できる態勢、速度で水門に進入していった。

 

 

これが怖いのなんのって。

ARⅣはマストトップにVHSアンテナを設置しているが、本当にギリだった。

こんな経験もクルーズ先ではアドベンチャー体験。これもいい思い出だ。

海の駅はコンクリート製の浮桟橋で、利用料は2,000円。

下の写真で水門からの位置関係が分かると思う。

周辺にたくさんの海鮮屋さんがあり、便利だが、お店を利用する人には無料で提供するとか、そんなサービスがあればもっと稼働するのに・・・

 

 

目の前に多くの海鮮屋さん。

沖縄のケンクルーズのふたりは初めての沼津港。なので定番の丸天さんへ。

 

 

丸天さんの名物「かき揚げ丼」。このビジュアルほしさだけで頼んでしまったがあとの祭り。

もうこれを完食できる年齢ではないのだ・・・それにしても悪い顔してるなぁ。

 

 

食事を終えたのは17時。

OND氏を見送り、出航。再び水門をくぐり清水港を目指す。

港を抜けると思わぬ良い風に恵まれた。風速は10m/s程度でアビームでホームポートへ一直線。到着は日没後だが、駿河湾のナイトセーリングは慣れたもの。

 

 

この後、風はさらに吹き上がり、帰港後、プロッターのデータを見ると17m/sまで吹いていた。

セイルプランはメインを75%程度、ジブを100%にそれぞれリーフ(縮帆)した。AR4はジブもメインもファーラー(巻き取り式)システムを導入しているので、リーフ作業は安全で楽なのがいい。

これらの作業はケンクルーズのケンちゃん、ナオちゃんと共に行ったが、4回目の駿河湾研修はどうだったかな?

 

 

暗くなっても、ホームポートはこの観覧車を目印にすればいい。

学生時代、この清水で過ごしたが、ここはただの波止場だった。

当時はまさかこんなにキレイで便利になるとは想像もしていなかったが、今、ここに自分の船を置けていることに縁や運を感じる。

本当はこのARⅣを沖縄へ回航する予定だったが、清水港で共同オーナー艇となった代わりに沖縄でNydellと出逢うことができた。清水港のARⅣ(All RightⅣ)と与那原のNydellの2拠点2隻のヨットたち。

あと10年はこんなヨットライフが続きそうだね。