先日、東京へ行ってきました。
とはいっても、観光する時間は全くなく、二日間みっちりと、ある研修を受けてまいりました。
密室で汗だくでマッサージをしていると、なんだか懐かしい気持ちに![]()
手も体も小さくて、人に触れることさえバクバクしていた十数年前の自分を思い出して。
暇さえあれば人をつかまえて練習をして、努力を自信に変えてきたことが、今のわたしを支えてくれています。
過去の自分に現在の自分。たくさんのわたしが、未来につながる今を生きている。
たまにこうして、自分の頭をなでなでしながら・・・。
長らくお待たせしてしまったこのストーリーの中でも、主人公が今を生きています。
金沢の織姫・箏ヒーラーさくらさんに見せていただいたおとぎ話![]()
お客さまへのアロマトリートメント中に私に伝わってきたストーリー![]()
の完結篇&お話の読み解きをどうぞ。
オウヒは、緊張がほどけて肩の力が抜けていくのを感じていました。
「私、困っているひとを助けたいだけなのに、今は私が困ってるの。」
妖精は、ニコニコ笑ってオウヒを見つめています。
「ねぇ、助けてくれる?妖精さん。」
「大人になった君を助けるのは、君自身だよ。」
妖精の思いがけない言葉に、オウヒは唇をとがらせます。
「でも・・・、どうしたらいいかわからないんだもの。」
「オウヒ・・・、仕事に君の趣味を活かせばいいんだよ。」
「えっ?」
妖精は、その小さな手で電話機のボタンを指示しながら言います。
「ス・ウ・ヒ!」
その言葉を聞いたオウヒは、ハッとしました。
「スウヒ・・・。 あっ、もしかして数秘術のこと!」
妖精は電話機のボタンの間をくるくると回りながら答えました。
「そうだよ!せっかく電話を使った仕事なんだからさ。」
その時、お客さまからの電話が鳴り出しました。
オウヒは咄嗟に、通知された電話番号を全て足していきました。
(7足す6足す1足す・・・、えっと二桁になった数字をばらしてまた足して・・・と。)
ある数字が見えた瞬間、オウヒは晴れ晴れとした気持ちで受話器を持ち上げていました。
「もしかしたら、○○様が不安に思っておられるのは、こういうことではないですか?」
「それはお辛いですね。それではこういうご提案はいかがでしょう?」
「ええ、はい。かしこまりました。それでは、また何かあればご連絡くださいませ。」
オウヒは、電話が鳴るたびに話し方や対応を変えて、次々に問題を解決していきます。
彼女は、久しぶりに妖精が現れたあの日から、自分らしい仕事術を見出していました。
それは、学んでいた数秘術を用いて、クライアントの性格や思考を推測しながら意思の疎通を図るというものでした。
この方法を身に着けてからというもの、オウヒは仕事が辛くなくなりました。
上司や同僚とも上手くいくようになり、彼女の生活は充実し始めました。
けれどオウヒは、どこかもやもやしたものを心の隅に感じていたのです。
「ねぇねぇ。最近仕事捗ってるみたいだけど、どうしたの?」
同僚が彼女に話しかけます。
オウヒは、妖精のことを思い出しながら答えました。
「うーんと・・・、大切な存在が助けてくれたって感じかな。」
思えば、出会った瞬間から妖精は、オウヒにしか見えない存在でした。
(私にしか見えないことって、他にもあるのかな。)
仕事中、オウヒは、受話器の向こう側にいる会ったことのない誰かのことを考えます。
(私を必要とする人の元へ会いに行けるなら、どこにだって行きたい。妖精さんみたいに。私も!)
新しい可能性を考えると、オウヒの胸は弾みます。
ピンチの時にどこからか現れる小さな妖精の姿を思い出して、彼女はクスッと笑うのでした。
おわり![]()
お話を書き起こしていて、最終話にして初めて、「桜妃(オウヒ)」と「数秘(スウヒ)」が韻を踏んでいることに気付きました。
施術中に見えるストーリーでは、ほとんどの場合、登場人物の名前まではわかりません。
なので、書き起こしやすいように私が独断で命名させてもらうのですが、今回はピッタリのネーミングができた気がします。
数、音、言葉。
自分を表現し、伝えるアイテムは、オウヒの中にまだまだたくさんありそうです。
そもそもオウヒと妖精が出会ったのは「飛び箱」がきっかけ。
「飛び箱」には、〝自分が作った世界を越える〟という意味があります。
芸術家の方が、時間をかけて作ったものをあえて壊して、それよりさらに大きなものを創造していく、という話を耳にしたことがあります。
ヒトが新しいものを生み出す力は果てしなくて、それを追いかけるために今日も新しい階段を上っていく。
飛び箱の段はどんどん高くなるけれど、一段ずつ、少しずつだから飛び越えていけるはず。
その飛び箱の中に隠れていたのは「妖精」でした。
「妖精」は、〝自然に湧き出る表現〟を表します。
言葉や音楽、絵画やダンスなどの芸術的表現を追いかける自分を愛し、世界へと発信していきましょう、とメッセージをくれているのです。
飛び箱を越えるごとに、新しい表現方法が生まれていくのはもちろん、そこに触れた人々もみんなが勇気づけられていくのですね。
もう一つ、今までありそうでなかったキーワードをもう一つ。
オウヒと妖精の関係は、知り合ったその日からずっと「友だち」でした。
「友だち」は〝心の成長〟そのもの。
自分と違うタイプの人とも深く付き合うきっかけとなるモチーフです。
さまざまな考えや信念を持つ人を理解することで、自分自身もあらたなステージに立てるんだよ、と。
新しい表現
異世界からの理解者
スポットライトの当たる場所
この3つが、このストーリーからさくらさんに届けられている贈り物なのだと感じました。
すでに、海外でも演奏の場を拡げておられ、潜在数秘術のティーチャーとしてもご活躍のさくらさんの軌跡をのぞかせていただいたようなストーリー。
オウヒと妖精の物語は、さくらさんの中でまだまだ続いていくことでしょう![]()
ただ、私にお伝えできるのはここまで・・・
香りとトリートメントから浮かび上がるおとぎ話、今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。
次は、あなたの心の中に眠る物語かもしれません・・・![]()
ストーリーを見てほしい、というお問い合わせをたくさんいただくようになりました。
恐れ入りますが、コチラをお読みの上、ご予約いただければ幸いです。







施術中は電話に出ることができません。
ですので、かなりわかりやすい場所となっております)





