マオ骨格健治施療院の"松村"です
先日ご紹介した、交通事故後に腰痛が起こるようになったという方。
交通事故後の施術は、短期間での集中ケアをオススメしておりますので、その翌々日にご来院くださいました
そこで様子をお伺いすると、何やらばつの悪そうな感じ
詳しくお聞きすると、昨日整形外科のリハビリで腰の牽引を受けてから再び腰の違和感が強くなってしまったと。
それを聞いて、私は「しまったーーー」となりました
牽引療法はカイロプラクティックやオステオパシーでは100年以上も前から脊柱には良くない方法だと言われています。
急性のヘルニアなど一時的に痛みを取る分にはよいのですが、本来人間の脊柱にはS字の生理湾曲というものがありました
上の図のように、頚部で前湾、胸部で後湾、腰部で前湾といった具合です。
器具による強い牽引は、椎間板を開く効果よりも、このS字の生理湾曲をまっすぐストレートに伸ばしてしまうというデメリットの方が大きいため、脊柱には良くない方法とされているわけです。
正常な生理湾曲があることで、重力による負荷をうまく脊柱が分散してくれるのですが、ストレートになってしまうと、全身にもろに負担がかかってしまうんですね
日本では腰痛やむち打ち治療として積極的に取り入れられている牽引療法ですが、何を重視するかという視点や見方が違うとこういったデメリットも出てくるのです
ということで、前回の施術後に牽引は避けていただくよう指導をするのを忘れており、強い牽引療法を受けたことでカーブがついてきて良くなりかけていた腰椎が再びまっすぐ戻され違和感が再発してしまった状態でした
再度腰椎の矯正を行い、今後牽引療法だけは避けていただくようご説明し、無事違和感も取れて帰っていただきました
ということで、カイロプラクティック的見解からは牽引療法はあまりオススメできないというお話でした
◆マオ骨格健治施療院◆
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