少し前の時代まで、核兵器の脅威が身近なものとして感じられており、ノストラダムスの大予言もある意味支持されていたような時代、近い将来、地球が破滅するのではないかと多くの市民が漠然とした危機感を持っていた。
そういう空気のなか、さまざまな近未来空想小説が作られ一部が映像作品として登場した。その代表的なアニメ映像作品として「未来少年 ・ ・ ・」というものがある。私は幼稚園、小学校低学年時に、再放送をテレビで幾度か観た記憶がある。
今回のブログのテーマは「未来少年を考察する」ということで、この未来少年を再度、視聴しながらその世界観など、平成のこの時代から振り返って考察してみたいと思っております。
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未来少年を考察する #44
第22話「救出」前編
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レプカがどんどんと強権的、かつ独裁的になっていっています。そしてレプカは、なりふり構わない強引な勝負をしてきています。
今回のタイトルの「救出」ですが、誰を救出するのか?何を救出するのか?よく分からないタイトルのように感じられます。だけれども、間違いなく、なにかがまずい、なにかを助けなければならないのです。宮崎監督は視聴者になにを救出するのかわざとぼかしたタイトルでこのストーリーを進めていくのです。。。
モンスリーは、レプカの逆鱗に触れもはや罪人として銃殺が決まった。そのモンスリーはレプカに見放されただけに、すでに心はインダストリアから離れております。銃殺される前にコナンの捕えられている部屋へ行き、コナンの脱出の足掛かりを作ることで、インダストリアへ、そしてレプカに対して一矢報いることが出来たのである。
レプカはコナンの捕獲もしくは殺傷のために、三角塔のレーザー砲塔にエネルギーを注入してコナンの確保に力を注ぐ。
以前にもこの三角塔からにょきにょき生えてくる砲塔は登場しておりましたが、レーザー光線砲とは分かりませんでした。
インダストリアの中心部です。伊達な設備ではありませんね。このレーザー光線砲が三角塔のあちこちから生えてきて狙われたのではたまらないので、コナンは三角塔の真ん中の隔壁内へと逃げる。
どんな高いところから飛び降りても平気なのが素晴らしい。それがコナンの特殊能力です。
一方、モンスリーはもはや死んでしまったのか?ちょっといまの段階では分かりませんが。。。死んではストーリー上困ってしまうので気絶しているのだろうとは。。。思います。
コナンは、いつもの素晴らしい身体能力で。。。またまた三角塔内部への小さな通路に入って行きます。
この通路は排気口かなんかだと思われます。。。物語に都合がいいように張り巡らされているのです。
三角塔の内部奥の奥のエネルギーのコントロール室。長老と呼ばれる技術者が働いております。コナンはそんな部屋へ繋がっている通気口に出くわし、レプカと長老たちのやり取りを盗み聞くのである。
もはや、ダイスは銃をぶっ放しながら長老たちに命令するようになっています。
長老達は「レーザー砲などつかったり、三角塔をうごかしたりエネルギーの無駄遣いは狂気の沙汰だ。もう、原子炉が燃え尽きそうになっているのだよ」とレプカを非難する。。。
レプカ「だれが協力しろと言った!お前たちはただ命令に従っておればいいのだ」そして、レプカは、三角塔の装甲シャッターの閉鎖を命じた。
装甲シャッターを閉鎖して地下とインダストリアを切り離すというのだ。
蓋をして水を流して、ラナを匿っている反逆者たちをあぶりだすというのだ。地下住民達を残したまま装甲シャッターは閉鎖されていく。。。
コナンは、そんなことを知ったコナンはラナを救うべく地下街へ潜入していく。
三角塔内部の移動シューター。三角塔は近代的なようで、そうでないようで。。。いろいろな新旧からめた構造をしている。
コナンは、地下への潜入に成功する。
地下ではレプカの指示の下、行政局員が、地下を切り離すための装甲シャッターを閉めるとともに、地下空間へ水を流し込むために岩盤の破壊を行おうとしていた。
岩盤を破壊するために爆弾が仕掛けられているのだが。。。
コナンは爆弾を発見するが、もはや爆破する寸前。。。
爆弾を必死で取り外そうとするが。。。
実は一つ、爆弾処理をしても。。。そこらじゅうに爆弾が仕掛けられていたのである。
大きな爆発とともに。。。ついに。。。
岩盤から大量の水が地下空間に流れ込んでくることになる。
コナンもこの水流に飲み込まれる。
満足げに任務完了を確認する局員達。
地下住民達が暮らす居住区にも、徐々に水があちこちから流れ込んで来ています。
地下住民の指導グループとラナとダイス。
ラオ博士の救出を模索しているところでしたが、そんなどころでなくなってきたのです。地下住民が水に追われて逃げ出すしかなくなっているのです。
地下空間は大混乱で、住民は水の中に沈んてしまう運命です。
持てる荷物をもって、上へ上へと逃げる住民。
装甲シャッターで行き止まりです。地下住民は行き場を失ってしまいまいた。あとは、じわじわと水位が上がってくるのを待つばかりです。
大勢の命が、もはや風前の灯となっているなか。。。
天井にあるスピーカーが鳴り出したのである。
レプカから、大混乱している地下住民達に向けてスピーカーからメッセージが伝えられる。
そう、大勢の住民のなかにいるだろう、ラナに向けてのメッセージである。
まもなく、住民全員は水没して死ぬだろう。。。チャンスをやる。ラナの身柄と引き換えに住民を助けるというのである。
この切羽つまった住民全員がこの放送を聞いているなかで、ラナがこのメッセージを聞くことになる。
いくら、罠であろうが、なかろうが、ラナは全員の命を助けるためにレプカのもとへ行くしかないのである。
止めるダイスであるが、ラナには選択の余地はない。
住民達が見守るなか。。。装甲シャッターから小さな入口が開きレプカの下にすすむラナ。
約束を守るか、守らないか?
ラナは、レプカのもとへ。。。
ラナが上に上がったとたんに、この通路は閉じられた。
地下住民は切り離されたのである。しかも、ラナはもう下にはいない。
コナンはそんな出来事をしる由もなく、地下空間をさまよっている。
つづく。
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まきむく通信