少し前の時代まで、核兵器の脅威が身近なものとして感じられており、ノストラダムスの大予言もある意味支持されていたような時代、近い将来、地球が破滅するのではないかと多くの市民が漠然とした危機感を持っていた。
そういう空気のなか、さまざまな近未来空想小説が作られ一部が映像作品として登場した。その代表的なアニメ映像作品として「未来少年 ・ ・ ・」というものがある。私は幼稚園、小学校低学年時に、再放送をテレビで幾度か観た記憶がある。
今回のブログのテーマは「未来少年を考察する」ということで、この未来少年を再度、視聴しながらその世界観など、平成のこの時代から振り返って考察してみたいと思っております。
第1回目
初回のテーマは、アニメの世界観
まずは、プロローグ。アニメの冒頭に繰り返し流される人類滅亡の世界戦争、それに伴い地球の破滅的破壊のシーンが流される。
作品名：未来少年コナン
原作：アレグサンダー・ケイ「残された人びと」
絵コンテ：宮崎駿
初出：1978年テレビ放映作品
あの宮崎駿の初期の作品となる。
2008年7月に人類は世界的規模の戦争を勃発させてしまい、核兵器を遙かに超える超磁力兵器によって勝者、敗者ないままに滅んでしまう。ノストラダムスの大予言の人類滅亡の日が1999年7の月ということもあり、この世界でも、壊滅的な事象が起こった月として、7月を選択している。超磁力兵器を投下する爆撃機ではないであろうが。。。都市の上空に近未来的な大型爆撃機が襲いかかっている。超破壊兵器はやはり宇宙からの衛星ミサイルであろうと勝手に想像するのだが。。。
大混乱で逃げまどう市民。
超磁力兵器は地球上の大都市を破壊するだけにとどまらず、地球に大規模な地殻変動を引き起こし5つの大陸はことごとく海に沈んだ。地球温暖化などもそうだけれど、人類の危機を煽る場合はいつも、海に沈むのだ。日本沈没なんていう映画もあった。とにかく沈む。沈むにはそれだけの水が必要なのですが。。。これだけのエネルギーが地球上で炸裂した場合、大気圏外に水が消失してしまうように思うのですが。。。どんなものでしょうか？
5つ大陸と言っているのか？8つと言っているのか？6つと言っているのか？はよく聞き取れないので、ここでは5つの大陸としておきます。
この壊滅的戦争において、支配層と思われる人間は逃げ道をもつ。しかしながら一般市民は業火に焼かれてしまう宿命なのです。それは、規模の大きな戦争となればいつでも同様に一般市民が犠牲となり死んでいくのです。核兵器のボタンを握っているのが世界の指導層の人たちであることからも、明らかです。このアニメの世界でも支配層と思われる方々は宇宙船に乗って宇宙空間へ脱出する。その一つである中型の宇宙船。。。
作品では、コナンのおじいさんが乗って脱出しようとした宇宙船が描かれております。操縦席の他、搭乗席はざっと20名くらいの中型の宇宙船です。コナンのおじいさんもきっと大国の政府の高官だったのでしょう。このような宇宙船に乗れる人はごく一握りの人間にかぎられるのである。しかしこのおじいさんが乗って脱出しようとした宇宙船は空を飛びたったものの途中で地殻変動が原因と思われる隕石のような空からの落下物になんども接触してしまい失速。大気圏を脱出することができず地球に不時着することになるのだ。。。
その不時着する場所として選ばれたのが、のこされ島と後で名前が付く、小さな島です。不時着する場所を贅沢に選んでいる余裕はまったくなかったはずで、しかたなくそこへなんとか辿り着くことができただけでもラッキーというほかない。
おじいさんの宇宙船は、大気圏外に脱出することができず、そのまますぐに地球のある地点に不時着したことになっており、その20年後が、未来少年の時代であることになる。つまり、2008年から20年後、2028年の世界なのである。今年が2018年なので、後10年後の世界。
コナンとおじいさんが住む小さな島「残され島」である。
不時着した宇宙船は先頭から地面につっこんでおり大きく形を変えることなくいまも存在している。この不時着した宇宙船を取り囲むように石積みをした家が建てられ生き残った人たちが生活をしたものと思われる。不時着をしてから20年の月日が経ち。。。いまこの島にいるのはおじいさんとコナンのふたりだけということだ。
おじいさんとコナンは親子ではなさそうである。
コナンの風貌から、歳は10～12歳くらい。この残され島生まれで、残され島育ちのようだ。たぶん今は死んでいまったが、不時着したときに生き残った乗組員のなかに、結婚年齢の男女。もしくはすでに夫婦がおりその二人から生まれた子供がコナンということになるのだろう。
つづく。
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まきむく通信