少し前の時代まで、核兵器の脅威が身近なものとして感じられており、ノストラダムスの大予言もある意味支持されていたような時代、近い将来、地球が破滅するのではないかと多くの市民が漠然とした危機感を持っていた。
そういう空気のなか、さまざまな近未来空想小説が作られ一部が映像作品として登場した。その代表的なアニメ映像作品として「未来少年 ・ ・ ・」というものがある。私は幼稚園、小学校低学年時に、再放送をテレビで幾度か観た記憶がある。
今回のブログのテーマは「未来少年を考察する」ということで、この未来少年を再度、視聴しながらその世界観など、平成のこの時代から振り返って考察してみたいと思っております。
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未来少年を考察する #17
第8話「逃亡」前編
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前回で、コナンはバラクーダ号に接近はするもののもはや海の藻屑となるしかない状況となりひとり大海原に取り残される。。。さすがのコナンでも、手足が自由でないのでもはやこれまで。。。と言った状態。
ラナの特殊能力が、コナンのピンチを感じとるが。。。危機的な状況であるかも?という漠然とした感覚しか受け取れる力はないのである。不安が募るラナ。
バラクーダ号はインダストリアからの追手を振り払おうと必死で船のボイラーを焚いているが。。。燃料がない。船中の燃えるものを燃やしており、ラナの部屋の扉や棚も解体された。
それとともに、ラナは貴重な人質としての働きをさせられることになる。
ラナはダイスに抱えられ、船首へ。
ラナは船首に括り付けられることになるのである。ラナが船首にいることが、相手に見えれば多少効果はあるのでしょうが。。。この時は夜である。この処置はどれくらいの効果があるか、未知数です。
ダイスはラナに、インダストリアからの追手に対する駆け引きであり、少し我慢をするようにと説明をするが。。。。
あくまで、楽観視しているダイス。ダイスの戦略ではラナは重要であり不可欠。ラナさえ手中にあればなんとかなると考えている。
と!
突然の水柱!!がバラクーダ号の周りに。。。
インダストリアのガンボートからの砲撃です。
ダイスは、インダストリアから逃げ出しておりガンボートは、自分の後ろ側、インダストリアのある方向から追いかけてくると思い込んでいたのだが、実際にはダイスが島陰に隠れている間にダイス達を追い越して先に進んでいたのである。突然の想定していない方向からの攻撃にダイスは大慌てである。
しかも、バラクーダ号には有効な反撃できる火器はない。
ただただ、一方的に攻撃をされる。ガンボートから赤い閃光が向かってくるのである。
どぉどどぉん。
ラナを船首に括り付けているのは、失敗であり、相手がこれに気づいていない状況なのである。ダイスはここにはラナがいるぞ!!と大声でアピールするが、声が届くはずもなし。。。
ダイスは、バラクーダ号の180°の転進を命じる。
いやぁ。。。宮崎駿の演出は、本当に芸が細かい。この180°転進することがとても大切になるのである。
レプカは、バラクーダ号の船首に括り付けられたラナには気づいていないが、当然、バラクーダ号にラナが乗っていることは知っているので、あくまで威嚇射撃であり砲撃を当てることは禁じています。ダイスのラナを船首に括り付けることの無意味さがここでも分かる訳である。しかしながら、このラナが船首に括り付けられていることの重要さがあとに、気づかされる。宮崎駿!エライ!
レプカの威嚇砲撃。あくまで命中しないように細心の注意を払っています。そして、レプカ側からみた、バラクーダ号。まっくらのシルエットにしか見えません。船首にラナが居ようが居まいが気づけるようなものではありません。
そうしている間に、バラクーダ号は180°転回が完了しておりガンボートから逃げていく恰好となっています。
ガンボートのレプカ部下「しっぽを上げて逃げだしました。マストの一本でも折ってやりましょうか?」
レプカ「いや、ラナを殺してはまずい、威嚇だけにしておけ」「それに、あの船はまだ使い道がある。ダイス、お前は、もう使い道がない。終わりだ!」
そう!
そうなんです。
戻っていく先には、海で取り残されて絶対絶命のコナンがいるのです。
コナンの気配にラナが反応する。彼女はテレパシーの様な能力があり感性が鋭いのです。
そして、一方のコナンもラナの声に野生の能力で反応する。これで、ラナが船首に括り付けられていた意味合いが出てくるというものです。
素晴らしい、宮崎駿の演出というところでしょう。180°船が回頭して同じ航路をどれだけ通れるかというと少し無理はありますが、コナンの絶対絶命のピンチにこれで光が見えてきたのです。
ラナもコナンに気づき、コナンもラナに気づく。
ラナが、必至にロープから逃れようとする。。。人間、愛のチカラで通常の何倍もの能力が発揮できるということで許して下さい。
ラナは、コナンのピンチを救うために、脱出し上陸艇へ。。。
バラクーダ号の腹舷にある小型のボート(上陸艇)に飛び乗り、艇をだそうとしている。ラナもただの御嬢さんではなく、意外とこういうことも器用にこなすのだ。
ラナが揚陸艇に乗り移っているのに気づくダイス!ダイスにとっては一大事である。ラナを確保していないとすべてが終わる。
必至にダイスは押さえる。
ジムシーは船長の邪魔をする。船員たちも加わりはちゃめちゃな状況。。。
いやぁ。。。これまででしょう。
そうしている間に、ラナはコナンを引き上げることに成功。コナンも九死に一生を得ました。コナンが死んでしまうと物語が続かなくなるので、本当に良かったです。
そんなことをしている間に。。。ガンボートに追いつかれてしまいます。
コナンと、ダイス達の間にガンボートが割り込むように追いついて来て。。。
コナンとラナは二人で逃げる。。。
ダイス達は、ガンボートに接舷されて、
制圧。一瞬でした。
バラクーダ号にはまったく武器がないのです。抵抗まったくできませんでした。
レプカも船に乗り込み。ダイス達の処分を決めます。
もはや、絶対絶命となったダイス
ダイスは、余裕をかまします。このあたりが、肝が据わっておりダイスの素晴らしいところです。
ラナとコナンは、窮地から脱出できてほっとしておりますが。。。
レプカが、小さい揚陸艇を逃がさないように指示をだしています。
「さっき逃げた雑魚も逃がすな!追え!」
小さな動力しかもたないボートはすぐに追いつかれて。。。海岸も近い海域らしく、あまり深追いすることができないので砲撃して沈めることを選択します。
砲撃を受ける。
今回は、ラナが乗っているという風に認識していないので本気の砲撃です。
逃げ回るのも限界です。命中!
ついには、沈められてしまいました。
この光景をお縄にされて見守るダイス達。
あの揚陸艇にラナが乗っていることをレプカに伝え。。。
ダイスも終わりだが、レプカ!お前も終わりだ!
つづく。
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まきむく通信