きのうの水曜日は
夫とふたりで春の東京へ。
一番のお目当ては
六本木・国立新美術館で開催中の
「マグリット展」でした。
ルネ・マグリット、
中学生時代、美術の教科書をめくり
「大家族」のページを目にした瞬間
衝撃が走ったのを覚えています。
そのあとは授業そっちのけで
羽ばたく青空に見とれてたっけ・・・
美術やデザインを学びたい！という
きっかけになった
わたしにとって大切な１枚なのです。
だから今回の展覧会には
どうしてもどうしても行きたくて
おこづかいをかき集めました。笑
それぞれのカンヴァスの前に
マグリットが立ち、
筆を走らせていたのだと思うと
感極まって泣きそうになったり
自分がいま同じ場所に立てていることが
うれしくてニヤニヤしてしまったり
学芸員さんの目には怪しい人物に
映ってしまったかもしれませんが
濃密な時間を楽しく過ごすことができました✿
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
美術館をあとにし、
ランチにと決めてたミッドタウンに向かう途中
横断歩道の向こう側に
頭のてっぺんからつま先まで全身ビシッと
正装された紳士が出で立ちまして・・・
一瞬、ギョッとしたけど
東京には色んな人がいるし
いやいや、超お洒落さんかもしれないし？
と見ていると
午後からひどくなった強風が吹き荒れる中
なんとそのジェントルマン
ステッキの（そう、ステッキも持ってた！）
持ち手のくるんとなった先でハットのつばを
風にあおられぬよう押さえるではないですか！
す、す、すてきーー♡♡♡
夫はやっぱり
何かのコスプレ？といぶかしがってたけど
そうじゃない本物の匂いがしました。
もしかしたらあの装いで
マグリット展に行ったのかな？
だとしたら、とてもシュール！
注：マグリットは絵を描くとき
スーツにネクタイ、山高帽という正装で
カンヴァスに向かっていたといわれています。
