ナニーにどのようなものを求めるのか。
というのは、それぞれの家族で違うと思う。
だからこそ、「この人、いい人だからどう?」と勧められたり、過去の雇用主から「推薦状」がたくさんあったりしても、
しっくりこないケースをたくさん聞く。
私がナニーに求めるのは、信頼に尽きる。
子どもを預けて安心できること。
つまり、子どもが理不尽に泣き叫んでも怒ったりせず、忍耐強く寄り添ってくれる優しい人だ。
これがなかなか難しい。
そもそも文化の違いもあるので、大人が真剣に怒るべきポイントも違う。
そこを共有したとしても、親だったらとっくにぶち切れているような場面で、他人の子に同じように怒れるか。
逆に親が見ている場面では、優しくしているが、見ていない場面ではそうでもなかった!
という話も枚挙にいとまがない。
私は最初こそ、チラチラと確認していたけど、基本的にはナニーを信頼することにした。
それは、だんだんに彼女はうそがない人だと分かったからだった。
彼女の人柄を表すエピソードはやはりこれだと思う。
うちは、毎週きまった金額内で買い物をしてもらうことにしている。
週末にそのレシートをもらい、使った分を来週分として渡している。
ある土曜日もそのようにしてお金を渡したのだが、翌週になってナニーが慌てた顔をして私のところにやってきた。
「先週のレシートに、自分が買ったものがあり、その分の金額を引き忘れてしまった!」という。
その額、78バーツ(約312円)。
タイ語のレシートをグーグル翻訳でみると、確かに「シャンプー」とある。
彼女は、私に78バーツを返却してきた。
タイ語が読めない私。
正直、黙っていればわからなかっただろうに、気付いたのに黙っているのが気持ち悪かったのだと思う。
年末に彼女が田舎に帰る際、夫と2人分の電車賃をプレゼントとして渡した時も、
「夫は腰が痛すぎて帰れなかった」といって、年明けに夫の分を返却しようとしてきた。
その時は、さすがに次に使ってください、と私は受け取らなかった。
つまりそうゆう人なのだ。
私は、実はものすごく疑り深い性格で、なんでもマイナスに捉えては、
「こいつは怪しい!」なんて思うタイプ。そういう自分が嫌になることも多い。
でも、子育てをともにする人に対してそんなことをやっていたら、何もできない。
私はこの生活の中で、自分の、直した方がいい性格も少しずつ変えていけていると信じたい。