桜木紫乃「家族じまい」感想。 | oliveのドラマ帳~風に吹かれて~

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朝ドラ「スカーレット」から、連続ドラマの感想を、
ひと味加えて、自分味に料理します。
ゆるりとご試食くださいませ♪

インスタで、定期的に読書感想を綴っているのですが、こちらでも感想を載せようと思いますので、よろしくお願いします。

 

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とにかく「身につまされる」一冊でした。

 

 

 

 「ママがね、ボケちゃったみたいなんだよ」。突然かかってきた、妹からの電話。両親の老いに直面して戸惑う姉妹と、それぞれの家族。認知症の母と、かつて横暴だった父……。別れの手前にある、かすかな光を描く長編小説。

「認知症」「老老介護」「空の巣症候群」・・・・子供を育て空の巣症候群に陥る世代には、ブンブン頷いてしまうはずです。

仲が良かったきょうだいも、親の介護で意見が食い違い不仲になるという話を耳にする機会が増えてきたお年頃です。

本書に登場する姉妹も、親との確執や依存からそれぞれの譲れないプライドで意地になるのもわかるーーー!
親は親のプライドがあり、子供には面倒みてもらわないと意固地になり、夫は認知症になった妻を殴ってしまう。
殴ってしまった後に後悔・・・娘たちには話せないし頼れないで、赤の他人に話してしまうのもわかるーーー!

みんな、みんな自分目線で見るとわかる!わかる!となるのだけど、そのわかる!わかる!が他者から見るとイライラするのもわかる!わかる!

本文の中でこんな言葉がある。

何ひとつ間違ったことを言っていない。自分はもしかしたら彼の「何ひとつ間違ってないこと」がきついのではないのか。

世の中は正しさが溢れている。
その正しさの中には望ましい介護のあり方もあってね・・・
だからダメなのは自分だけにしちゃう方が楽なのか?
逃げたい、逃げちゃダメだと葛藤から酒に逃げちゃう妹。

そう遠くない未来に私にもやってくるかもしれない葛藤を疑似体験できたのだけど、現実に向き合うとどうなるのか・・・な。

でも、現在介護に悩んでいる人は、ドロドロとしたイライラは自分だけではないと思えるはず。

シミルボンもよろしくね♪

どんだけ載せるんだ!の声が聞こえてきますが(;^ω^)

よろしくお願いします。

 

 

 

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