「動きが硬い!」
それがいつも注意されるセリフでした。
毎日ストレッチをして、
毎日レッスンにも通って、
一生懸命やっているのにうまくいかない。
ダンサーとしてうまくいかない日々。
長年の間違った身体の使い方。
私の身体と心は悲鳴を上げていました。
股関節の痛みが限界に達した日、
ある鍼灸・整体師を訪れました。
『あなたは良くも悪くも癖がない』
『ダンサーよりも指導者のほうが向いていると思う』
初めて会った、私のことを何も知らない
先生にそう言われました。
泣きながらの帰り道。
なぜか、神様からのメッセージのようにも
感じている私がいました。
今まで周りの人にどんなにに勧められても
動かなかった気持ちが、不思議なことに
スッと変化したのです。
それから私は、バレエ教室で指導を始めました。
自分が不器用だからこそ、
分からない人に、分かりやすく説明することが
得意だったようです。
でも…。
心の中は、バレエへの満たされない思いと、
こんな自分が教えていて良いのだろうか?
という自信の無さでいっぱいでした。
自信を持って指導したい。
自分の身体を変えたい。
その為に一度きちんと学ぼう、
そう思いました。
そして出会ったのがバー・アスティエです。
つづく。