■実は、幸せになることが下手な私たち…
ペンキアート「ティンガティンガ」を学びに行ったSHOGEN（ショーゲン）さんが
村人と共に生活し、生きる喜びを知っていく物語です。
思った以上にいい本でした。
すごくシンプルで分かりやすい内容なのですが、
幸せになるために大切なメッセージがとても含まれていました。
私自身、基本は幸せ体質だと思っているのですが、
それでもブンジュ村の人たちと比べると、
まだまだ幸せ下手なところはあるのかもしれません。
もちろん、現代の日本の習慣、生き方に合わせているから、
こういう生き方になってしまってはいるのですが、
もう少し見直したほうがいいだろうな、と。
幸せの6つの秘訣は、まとめられていたので、引用すると下記の6つです。
１小さな幸せが、一番大きな幸せと気づく２自分の本音を大切にする３無駄を大切にする（効率を求めない・今ここを楽しむ）４ダメな自分を「かわいい」とゆるす（完璧であろうとしない）５一番身近な大自然、体の感性を取り戻す（五感を磨く）６歓喜する
一度は聞いたことがある幸せになるために大切なエッセンスだとは思うのですが、
この６つを心の底から理解し、実行することを、出来ている人は多くはないかもしれません。
逆に、ブンジュ村に住む小さな子供ですら、これらを分かっていて、実践していて、幸せそうなんです。
人それぞれ、自分ができてないところは違うと思うのですが、
この本を読んで、私自身は、特に３、４が下手なのだなぁと発見しました。
たとえば、毎日忙しく生活していると、効率ばかり求めてしまう。
「なにもしない1日」を作るのが、本当に下手なんです。
いつも何かしらのことをやってしまう…。
私は食事をするときは、録画していた番組をつい見てしまうので、きちんと味わえていないことも。
（仕事上、観ておかなくてはいけないものも多くて・・・）
なぜ、和食には箸置きがあるのか、というと、
「口に入れるたびに箸を置いて、1つ1つの食材をゆっくり味わうため」だと、
この本には書かれていて、ちょっと反省したのですよね。
1つ1つの行動に、私は集中していないなぁと。
ブンジュ村の人たちは、自分の休息を削ってまで仕事を優先するのは、
「恥ずかしいこと」とさえ思っているそうです。
「最近、休むのが下手になってしまったなぁ」と反省しました。
あと、私自身はどこか完璧であろうとして、がんばり過ぎてしまうところがあるのですが、
この本には、「人は長所で尊敬され、短所で愛されるのです」と書かれていました。
私は自分の短所を「ダメなところ」と認識しているところがあるので、
「人様にそんな情けない姿を見せられない」と思ってしまうところがあるのですよね。
…まあ、それでも完璧ではないですが（笑）。
実は、この本に書かれている幸せになるために大切なことは、
もともとは私たちの祖先の人たちからブンジュ村の人たちは教わったというのです。
それを、現代では、幸せを見失いつつある日本人が、逆に教わっているという…。
◇
村長さんの奥さんがこんなことを聞いてきたそうです。
「この世界からお金というものがなくなったとしたら、あなたは生きていける人間ですか？」と。
彼女いわく、いつか紙幣は紙切れ同然になり、価値がなくなる時代がくる。
そんな時代を生きていけるのは、愛を持っている人だけ、だと。
お金に価値がなくなったら、簡単に野菜を手に入れられなくなるかもしれません。
「あなたにはあげないよ」と言われたら、それまでですしね。
そして、お金のシステムは今後、変わってくる。ほぼほぼ確実に。
今のうちから、愛を持てる人でありたいものだと、つくづく思うものです。
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