「中野サンプラザの建て替え計画」が＜時代遅れ＞だと思う理由

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■街の良さを壊さない開発が大事！

私は今、Facebookの「中野ファン」というグループに入っているのですが、

今、中野サンプラザの建て替えの話で、ようやく中野区を愛する人たちが色々な情報を知って、「え―？ゲッソリ」となっているんです。

 

 

「中野サンプラザが閉館なのは知っていたけど、その後建てられるのは、これなの？」と。↓

 

 

中野駅前の「“どこにもないような建物”の跡地に、“他でもあるようなありきたりな建物”が建ってしまうとなると、今更感もあり、そりゃー、反対する人も出てくるよなぁ？」というのが、個人的な感想。

 

ただでさえ中野サンプラザは、中野区民に愛されている建物なので、それを取り壊すってことだけでも悲しんでいる人がいるのに（未だに反対している人も）、その後、建てられる建物がこれだと、「中野らしさ」は失われるでしょうね。

 

たとえ建て替えるにしても、もう少し「中野区民の思いに寄り添った形」になるのであれば、こんなに不満は出ないものなのでしょう。
ほかの中野の南口や駅前の開発とはちょっと違って、中野サンプラザは、中野の「シンボル」ですしね。


建物がシンボルになるのって、とてもすごいことです。

もちろん、このプライスレスの価値をどう見るのかによって、意見は変わってくると思います。


ただ、少なくとももう少し建物は視覚的にも工夫をし、さらに、中野サンプラザの良さ（現在のホールの大きさのちょうどよさ、サンプラザが発信するカルチャー）などは生かしてもらった施設にしたほうがいいでしょうね。

 

少なくとも、ちょっと建物の斜めに線が入ったくらいで↓、中野区民は、「サンプラザのDNAを継承したデザイン」なんて思わないかも…。

 

◇

あくまでも個人的な意見ですが、中野サンプラザって中野区民が所有する土地だった「みんなのもの」だったところなので、

そこに高層マンションなんてできてしまうのは、ちょっと納得できないんですよね。

半分が「レジデンス」ですしね。

 

“本当に”中野、そして区民のことを思うのであれば、「街づくり」に特化した、日本全国だけでなく世界中の人が来たくなるような施設にしたほうがいいと思うんです。

それは、中野らしさで言われる、「サブカルチャー発信」を生かすことかもしれません。

（少なくとも、レジデンスの部分は、もっと違うものにしたほうがいいし、

映画館のほか、アニメファン、ゲームファンなどが全国から来るような娯楽施設ができたら、ブロードウェイ近辺の飲食店もお客が増えるでしょうし。）

 
もう、新しい時代になっているのだから、「土地を買った会社が、損しないための利益ばかりを追求した（つまらない）建物を作り、今までの街の良さを壊していく」なんてことは、時代遅れだと感じるのです。
 
それに人口が減っている今は、高層の建物は必要ないことも。
（リモートワークが増え、オフィスは結構、借りる人が減っているようです）
 
また、タワーマンションの問題も、これから色々と出てくると噂されています（例えば、大規模修繕工事をしなくてはいけないときに、いくらかかり、そのための資金があるのかどうか。お金が足りないマンションが多いかも、とか）
さらに、中野駅前のマンション（しかもサンプラザの跡地）なんて、「誰が買えるの？」という価格になる可能性があります。
そうすると、富裕層の外国人が増えることになるかもしれません。

（人種差別をする気は全くないのですが、文化や習慣が違う人たちが増えることで、さらに環境は変わっていくでしょう。）

現在、日本全国で、「外国人に土地を売っている問題」は、いろいろなところでささやかれていますしね（特に北海道とか）。

 

単に大きな箱（建物）を作るのではなく、それを通して、どうやって「街づくり」をしていくのかも同時に考えられないようでは、その地域を愛している人たちは納得しないでしょうね。

 

もちろん、この土地を購入した企業と争いたいわけでも、喧嘩したいわけでもなく、

みんながwin-winになるような折り合いをつけていけるといいですよね。

 

これって、中野区だけの話ではないんです。

今後も、色々な街がこんな風に、お金を持っている企業によって、「街の個性を失わされてしまう」可能性がある、ということです（特に、都会は、どこも似たような街になってきたと思いませんか？）。

 

逆に、下北沢の開発は、すごく素敵になりましたよね。

 

「街を行き交う人々が有機的に関わり合うことで、価値が生まれていくこと」を目指したのだとか。


一部の人間ではなく、みんながハッピーになる街づくりをしていただきたいものです。

 

それが、今後、「この開発を携わった企業の評価」にもつながると思うんですよね。

（中野は、中央線で新宿の隣の駅なのだから、色々なチャレンジのし甲斐があると思うんですよね。

ここで、他の街でもやっているようなことをしなくても。）

 

何はともあれ、現状の計画では、中野区民は納得しないでしょう。

どうせ再開発するなら、誰もが「再開発してよかったね」と思うような、そんな素敵な街になることを願うものです。

 

＜ご参考まで＞
以前、フムフムニュースで、中野サンプラザを取材した記事です。
中野サンプラザが2023年7月に閉館。“アイドルの聖地”であるホールの裏側、チャペル、ホテルまで全貌を徹底レポ

 

中野サンプラザが2023年7月に閉館。“アイドルの聖地”であるホールの裏側、チャペル、ホテルまで全貌を徹底レポ | fumufumu news -フムフムニュース-約50年間、東京・中野区で愛され続けている文化複合施設・中野サンプラザが再開発にともない、来年7月に閉館します。中野サンプラザは地上21階、地下2階の白い三角の特徴的な形をしたビルで、昭和48年（1973年）6月1日に開館して以来、文化複合施設として、人々に愛されてきました。今回は館内をめぐり、その見どころをレポートします。リンクfumufumunews.jp

中野サンプラザはなぜ三角形で、なぜ中野区民に愛され続けているのか？　2023年の閉館後はどうなるのか調査

中野サンプラザはなぜ三角形で、なぜ中野区民に愛され続けているのか？　2023年の閉館後はどうなるのか調査 | fumufumu news -フムフムニュース-JR中野駅前にある文化複合施設・中野サンプラザが、来年7月に閉館します。中野サンプラザを愛する中野区民は多く、閉館を惜しむ声は少なくありません。なぜ、ここまで区民に愛されているのか。中野区出身＆中野在住歴の長い筆者が、その魅力に迫っていきます。第2弾は、同施設を運営している株式会社中野サンプラザ　執行役員の渡邊武雄さんにインタビューしました。リンクfumufumunews.jp

 

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