2009年・・・。
ダーウィン生誕200年、
その著書「種の起源」の刊行
150年目という特別な年でありました。
今年もまた、新種の古代生物が
たくさん発表されましたが
特に印象に残ったものを私なりに綴りたいと思います。
■1月■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アンキオルニス
学名(Anchiornis huxleyi )
4枚の翼を持つ小さな恐竜。
2003年に4枚翼を持つミクロラプトル の発表で
衝撃が走ったが、2005年にはペドペンナ の後肢にも
羽があったりして、ジュラ紀当時の4枚翼は主流だったかも。
「ジュラ紀トレンド~4枚翼」
http://ameblo.jp/oldworld/entry-10358902995.html
■2月■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ミラガイア 学名(Miragaia longicollum )
ステゴサウルスとかの剣竜の仲間。たいてい首が短いのだが、
コイツは竜脚類のように首が長い珍しいタイプの剣竜だ。
逆に2005年に首の短い珍しいタイプの
竜脚類ブラキトラケロパン なんていう新種発表されてた。
ティタノボア 学名(Titanoboa cerrejonensis )
その巨大さはかなりヤバく、長さはなんと13mの推定されているとか!
当時の環境は今よりもずいぶんと暑かったらしく、
爬虫類が巨大に成長しやすい環境だったことらしいとのこと。
「新たな史上最大のヘビ」
http://ameblo.jp/oldworld/entry-10204275902.html
■3月■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
フルディア 学名(Hurdia victoria )
見てのとおり、アノマロカリスに巨大な帽子の被せたような姿。
ティアニュロング 学名(Tianyulong confuciusi )
羽毛が生えた恐竜といえば竜盤類の小型獣脚類でよく知られるが、
恐竜の中でも系統的にまったく離れた
鳥盤類の恐竜に羽毛のような繊維状の外皮があるのは
かなり珍しい。
「鳥盤類恐竜に初の羽毛恐竜?」
http://ameblo.jp/oldworld/entry-10228688096.html
■4月■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
プイジラ 学名(Puijila darwini )
学名はプイジラ・ダーウィニ。
今年発表の新種古生物はダーウィンにちなんだ学名記載が目立ちましたが
コイツもそのひとつ。
アザラシやアシカの足がヒレの鰭脚類ですが、
ついに陸上をしっかり歩くことのできる足をもつものが発表されました。
その姿は予想通りのカワウソのような姿でした。
「北極からアザラシのご先祖様」
http://ameblo.jp/oldworld/entry-10248782334.html
■6月■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
リムサウルス 学名(Limusaurus inextricabilis )
これでも肉食恐竜ケラトサウルス
の仲間。
植物食の恐竜でケラトサウルスのイメージとは正反対な姿。
この恐竜の前肢の指は4本ですが、
この恐竜の大きな発見は親指が退化傾向にあったこと。
後の恐竜は親指、人差し指、中指の3本指と思われてましたが、
実は人差し指、中指、薬指になるんじゃないかということ。
で、
これが鳥類の翼の指にあたる特徴と合致するわけです。
「恐竜から鳥類の進化の否定とリムサウルス」
http://ameblo.jp/oldworld/entry-10304682310.html
■7月■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アルマジロスクス 学名(Armadillosuchus arrudai )
アルマジロのような甲羅で身をまといし奇妙なワニ。
ただでさえ装甲の分厚いワニだけど、ここまで過剰に防護する
必要があったのか
「アルマジロ+ワニ!?な古代生物」
http://ameblo.jp/oldworld/entry-10296843765.html
■9月■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ラプトレックス 学名(Raptorex kriegsteini )
ティラノサウルス を小さくしたような新種恐竜。
ティラノサウルス類の進化は
次第に前脚が小さくなり、3本指から2本指になったという
退化傾向に進んでいくといわれてましたが
ティラノサウルスの祖先であるこのラプトレックスの発見から
すでに小さな2本指の前肢だったことを示された。
■10月■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ダルウィノプテルス 学名(Darwinopterus modularis )
翼竜には大きく2タイプいるんですが
旧型翼竜とも言うべきランフォリンクス類と
新型翼竜とも言うべきプテロダクティルス類。
こいつはその両方の特徴を併せ持つ中間型の翼竜。
まぁ、見た感じでは頭が新型、尾は長いから旧型ですね。
■11月■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
カプロスクス 学名(Kaprosuchus saharicus )
アルマジロスクスに続き、お次はイノシシのように
牙むき出しのワニです。
続けて、古代ワニの発見が相次ぎ
平べったいワニ、ラガノスクス(パンケーキクロック) やら
アヒルのような口のワニ、アナトスクス(ダッククロック) やら
ネズミのようなラットクロック
イヌのようなドッククロック・・・。
古代ワニの当たり年でしたね。
「ワニの大陸~西ゴンドワナ」
http://ameblo.jp/oldworld/entry-10396986020.html
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というわけで
今年もいいペースで新種古代生物の発表がされました。
来年もどんな出てくるか楽しみです。
それではみなさん
よいお年を!