自然災害の前には人間はいかに無力かという事を思い知らされ
やりきれない気持ちで気力も失せていました。
22日の即位の礼は予定通り行われ
まるで平安絵巻のような歴史的瞬間を見る事ができて
希望をもらえたような気がしました。
上の表は国としての行事日程ですが
その前に、神前に 「 即位礼正殿の儀 」 を行う事をお知らせする
「 賢所大前の儀 」 ( かしこどころおおまえのぎ ) という
非公開の皇室の儀式が午前9時すぎから始まりました。
純白の装束で宮中三殿に向かう天皇陛下
非公開なので中は見れないのですが、知る人のお話をまとめてみると
「 宮内庁宮中三殿 」 は 外陣 ・ 内陣 ・ 内々陣の三部屋があるという
即位の礼を行う旨の御告文 ( おつげぶみ ) が読み上げられたという
( 前回 昭和天皇の時の資料 )
続いて純白の十二単姿の皇后さまも三殿を礼拝されました
午後1時すぎ 雨も止んだようです。
高御座の幕が上がると平安時代以来の黄櫨染の御袍 ( こうろぜんのごほう ) をお召しの陛下のお姿。
黄櫨染とは櫨 ( はぜ ) の木の樹皮と蘇芳 ( すおう ) で染めたもので、弘仁11年(西暦820年)には
天皇が重要な儀式に着用するものと定められ、天皇以外は着用出来ない 「 禁色 」 に指定されました。
( 余談ですが正倉院宝物の中には蘇芳 ( すおう ) 染の品が何点かあります。)
平安絵巻そのままの十二単 ( じゅうにひとえ ) の姿の皇后陛下
元来、即位の宣言をされる舞台としての 「 高御座 」 ( たかみくら )でしたが海外の王室の習慣に倣い
皇后陛下も一回り小さな 「 御帳台 」 で並ぶように、時代とともに伝統的習慣も変化してきたそうです。
大正天皇の即位の時に新調されたという「 高御座 ・ 御帳台 」は普段は京都御所に保管されいるのを
今回の即位の礼のために分解され皇居に運ばれてきたという事です。
186の国と5つの国際機関代表が参列する中、即位を宣言された天皇陛下
安倍総理による 「 万歳三唱 」
平安絵巻のような装束の、皇居松の間に参列する皇族の方々
不思議な事に、天も祝福してるかのように「即位の礼」が始まる直前に雨が上がり虹も現われたという
「 高御座 ・ 御帳台 」 の前を通り 退場される天皇陛下
ひき続き退場される十二単 ( じゅうにひとえ ) 姿の皇后陛下
なんて艶やかな装束なんでしょう!!
一生に一度見れるかどうかという歴史的瞬間を見る事ができた事は感動的でした!!