巴水展の後、久々に会った友人と近くを歩いてみる事に ・ ・
たまたま東京駅方面に向いていたので
昔の姿に復元したと聞いていた東京駅へ行ってみる事にしました。

中央の入り口は皇室専用で皇居へ真正面に向いています。
上を見上げると


駅の真ん前の丸ビル・新丸ビルからだと
「良く見えるよ!」 と、友人が言うので
丸ビルへ ・ ・
中に入ると上の方に ”木のオブジェ” が目に入りました。

良く見ると真直ぐな角材を、少しずつ変化させて並べているだけなのですが
全体的には流動的でエネルギッシュな印象を受けました。
上の方にはカフェもあって そこからの眺めはこんな感じです。

上の方からばかり眺めていましたが
こんどは見えない地下のお話。
東京駅は海の近くの軟弱な地盤な所。
基礎の下には約一万本の松の杭(長さ8m)が打ち込まれているという。
松の木の縁の下の力持ち ・ ・ ならぬ 基礎の下の力持ちだったのですね!!
ちなみに駅前の丸ビルには5443本の松の杭が使われて
一本あたり20~30tを支えている事が知られています。
近くのお台場(品川砲台)では、長さ9尺(2.7m)の松の杭の上に
9寸(27cm)x1尺(30cm)の角材が井桁状に組まれ、その上に
基礎があるそうです。 (お台場 ・ ・ 1853年ペリー艦隊が来た後
幕府が急遽造った台場(砲台場))
世界的な観光地 ”水の都ベニス”
ベニスの地盤は泥。
その下にカラントという粘土と砂の混ざった層があり
その層まで無数ともいえる程の松の杭が打ち込まれ
その上に旧ユーゴ産の石材が敷かれ(水に強い)
その上に街が成り立っている。
華やかな街を支えている松の木の事を想う
観光客などいるのでしょうか?
土の中に木 ・ ・ 腐り易いのでは?
と、思うかもしれませんが それは地表近くでの事で
地下水位より下(空気に触れない)では、想像以上に保存状態が良く
縄文時代の遺跡から木製品が発掘される事が
この事を証明しています。
70年以上前、戦時中 日本人が建設した
中国河南省のコンクリート製の橋脚を支える松の杭が
水が涸れた事によって姿を現した事がニュースになっていました。
駅正面の皇居まで歩いてきました。

二重橋
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