子供の頃 近所の自転車屋のおじいさんが太陽に向かって
手を合わせているのをよく見かけた。
親戚のおじいさんも太陽とか神棚に向かってよく手を合わせていたのを覚えている。
昔の人は何で太陽に向かって手を合わせているんだろう?
その頃は何をしているのかよく解らなかったが、今なら分かるような気がする。
「あたりまえ」 と思っている事があたりまえにある事の幸せ!!
震災以降あちらこちらで耳にする。
最も気づかないのが 「空気」。
空気のあるおかげで生かされているのに あまりにも 「あたりまえ」 と
感じているし 無色透明・無臭なので意識しなければつい忘れてしまう存在・・・
太陽も普段は忘れているけれど この寒い時期
風さえなければ 「陽射し」 の暖かさは何と有難いのだろう!
と、感じ入ってしまうこの頃です。
地球上すべての 「いのち」 の根源・・・
これもあまりにもあたりまえの事かもしれませんが 日本の国旗 「日の丸」 は太陽です。
いろんなデザインの国旗があるけれど シンプルにして何て最高に素敵な国旗なんでしょう。
そして日本古来よりの 「天照大御神」 (アマテラスオオミカミ) は太陽の神。
日本のどの家にもある神棚で最も多い三社 (扉が三つ) の場合中央に 「天照大御神」
右手に地元の氏神様 左手にはその他の神様 のお札を収めます。
余談ですが天照大御神が天岩戸に隠れてしまった時、何とか出て来てもらおうと
天岩戸の前で歌ったり踊ったりしたのが 「祭り」 の始まりなのだそうです。
最近、式年遷宮で話題の伊勢神宮。 内宮(ないくう)の祭神は 「天照大御神」
「天照皇大神宮」 とも表し天皇の先祖でもあるという。
外宮(げくう)の祭神は 「豊受大御神」 (とようけのおおみかみ) 農耕の神様
豊葦原瑞穂の国 (とよあしはらみずほのくに) と言われるようにこの国は稲作によって
栄えるという事で 稲の種と栽培方法を伝授されたと言う。
伊勢神宮本殿の唯一神明造 (ゆいいつしんめいづくり) の御姿は 正に古代の 「米倉」 そのもの。
高床式の米蔵
明治以前には~の大名は〇万石・・ (例 加賀百万石) など
「米」 中心に考えられていましたが 今の時代は経済(金)中心で・・・
減反政策 (米作らなければ補助金出します) なるものまで現われました。
飽食の時代と言われてから久しい。
米食離れも進んでいるという。
金さえ払えば世界中の珍しい食べ物など何でも手に入る時代。
時代はめまぐるしく変わるけど 食生活がこんなに変わった時代はかつてないという。
何千年もの間 米(五穀)や野菜を中心に質素な食生活を送って来た日本人。
自分では気づかなくても体質というものが出来あがっている。
そこへ高カロリーの食材を摂り続ける事で後年色々な症状が表れて来るそうだ。
そんな中 「和食」 が無形文化遺産に登録される。
色々なものを足して(プラスして)味を創り出すのではなく、極限まで省いて(マイナスして)
素材そのものの味を惹き出す和食の文化。
何よりも 「ヘルシー」 という事で注目を集めたのでしょう。
古代日本の信仰・・・ 八百万の神 (やおよろずのかみ)
自然の全てのものに (太陽・月・山・川・滝・巨石・巨木など) 神が宿るという考え。
大陸から仏教が入ってきても、上手く共存している。 (神仏混交 神も仏も)
良く言えば 「共存」 だが悪く言えば 「あいまい」 と言えるのかもしれない。
島国 「日本」 ならではのものでしょう。
一見原始的な考えの様にも見えるが、今の自分にとっては最も納得できる考え方です。
自然をよ~く観察していると そう感じてきます・・・