こんばんは。
メキシコは寒い日が続いております。
真夏のオーストラリアが恋しいです。
セラピスト&ドゥーラのエイミーズ紀子です。
先日、近所にちょっとした牧場をみつけ、牛、羊、山羊、鶏がいたので、思い切って、オーナーさんに、牛乳、卵、肉を売ってくれませんか?と聞いてみたところ、牛乳はオッケー、ということだったので、早速3.5リットルのバケツを持参し、絞りたてのまだポカポカしている牛乳を頂きました。(何でも聞いてみるものですね。)
寒い冬でも、牛さんの体温って暖かい!
帰宅して直ぐに飲んでみると、あまりの美味しさに感動~!! 美味し過ぎ!!
体温のように温かくて、甘めでとってもクリーミー。
半分はヨーグルトにします。
これから、バケツで牛乳お買い物が日課になりそうです。
牧場のオーナーさんが言っていたのですが、母親牛は出産してから8ヶ月間までは、たとえ子牛がその期間中にいなくなっても、毎日絞れば牛乳は出るそうです。(子牛の乳離れは3~4ヶ月目頃)
子育てを終わらした母親牛から、まだ出る乳をありがたく頂きます。
母乳育児をされている方で、母乳の出が悪くなる時期があると思いますが、今日は、母乳の量を増やすために出来ることをご紹介致します。
これらのアドバイスは、既に母乳育児をされている方はもちろん、出産したばかりのママにも役に立ちますよ。
母乳の量を増やす方法 その1
カンガルーケア(skin to skin)を頻繁に行う
カンガルーケアとは、ママは上半身を裸に、赤ちゃんは全裸にし抱っこすることです。
オムツなしの方がいいのですが、おしっこやうんこを避けたい場合は、布を当てた状態やオムツをつけた状態でもOK。
カンガルーケアについてはこちらの過去のブログ記事でも紹介しています。
カンガルーケアによって、お母さんの(赤ちゃんもですが)体内にオキシトシンという、授乳にとってとても大切なホルモンが増えます。
冬の場合は、お部屋を暖かくしてから行ったり、一緒にお風呂に入る際にしてあげましょう。
カンガルーケア中は、目を見つめあったり、話しかけたりして、赤ちゃんと一緒の時間をリラックスしながら楽しむのが重要です。
冬で、どうしても温かい状態で服を脱がすことが出来ない場合、せめて赤ちゃんの手を握ったり、赤ちゃんのほっぺや頭に頬擦りしたり、足の裏の肌を触ったり、マッサージしたりして下さい。
肌と肌を合わせることって、とても重要なんです。
母乳の量を増やす方法 その2
赤ちゃんに乳首をくわえてもらう頻度を増やす。
あまり出なくても、時間帯に関係なく、乳首をくわえさせたり、授乳回数を増やします。
母乳があまり出ないからと言って、すぐに粉ミルクを与えるのは逆効果です。
または、3時間ごとに…とか、1日8回…、というように、時間や回数囚われるのもよくありません。
赤ちゃんがお腹が空いていそうな時はもちろんですが、そうでない時でも、乳首で頻繁に遊んでもらって結構なんです。乳首を刺激されればされるほど、オキシトシンが作られ、母乳が出やすくなります。(乳首が痛い時は例外ですが…)
搾乳機を使って刺激するのも良いのですが、赤ちゃんが吸ってくれるようなら、赤ちゃんに頻繁にに吸ってもらいましょう。
赤ちゃんは、お腹がすごく減っている時に、お乳がなかなか出ないと怒ったり、泣いたりしてしまいますが、そこまでお腹が減っていない時は、結構怒らずに吸ってくれますよ。
機嫌の良い時、別にお腹が空いてなくても、乳首をくわえさせたり、乳首で遊ばせたりさせてあげて下さい。(お母さんの幸せホルモンであるオキシトシンも増えます。= 母乳が出やすくなります。)
とにかく吸ってもらう頻度、乳首をおしゃぶりしてもらう頻度を増やしましょう!
母乳の量を増やす方法 その3
温かいハーブティーを沢山のむ。
母乳がよく出るハーブティーであれば尚更良いです。(私も販売しておりますので興味のある方は是非)
これ、実は母乳を増やすことにおいては、一番大事なことです。
母乳に大事なホルモンのバランスが整っていても、ママの体が脱水症気味だと、出るはずの母乳も母乳も出ません。
母乳は血液です。
そして、血液は水分です。
母乳を増やしたいのであれば、水分を十分に取ることが不可欠です。
出産時に汗を大いにかいた方、出血を多くされた方は、特に注意。
出産中は常に水分補給して下さい。
完全に母乳育児をされたい方は、水分(温かいものを)を毎日最低でも2~3リットルは飲むことを目指して下さい。
母乳があまり出ない、とおっしゃる方に、「どのくらい水分を摂っていますか?」と聞くと、あまり…という回答が多いです。
毎日2~3リットルですよー!
しつこいですが、飲むのは、やはり冷たいものではなく、温かいものです。
冷たいものを飲むと、ママの体温が少し下がり、それによって母乳の温度も少し下がります。
冷たい母乳によって、赤ちゃんの体温も下がります。
赤ちゃんにとって体温が下がるのは致命的といっても加減ではありません。
赤ちゃんは体温調整がまだ上手く出来ませんので、下がれば下がったまま。
体温が低めだと、もちろん免疫力がガクッとさがり、あらゆる病気になりやすくなります。(特にアトピー)
赤ちゃんは平均体温が37.0~37.5ぐらいあることが望ましいです。
余談ですが、昔の赤ちゃんは、体温がめちゃくちゃ高かったようです。ほっぺも真っ赤っか。
だから、「赤ちゃん」という名前がついたのでしょうね。
現代は、冷え性のママが多すぎで、赤ちゃんの平均体温も昔に比べて低いです。
冷え性の方は気をつけましょう。
母乳の量を増やす方法 その4
ビール酵母を摂取する。
実は、ビールは母乳を増やすのですよ!
でもアルコールが入っているので、もちろん授乳しているママには、そのままではお勧めしません。
ビール酵母の粉(brewer's yeast)を買って、お料使や、お菓子作りに使ってみてください。
オーストラリアでは健康食品店で簡単に手に入ります。
ビール酵母が手に入らない場合は、上質なビールをお料理に使ってみて下さい。結構美味しいものが作れますよ。
その他、食べ物でお勧めのものは、味噌、玄米、キヌア、キビ、オート、緑野菜、上質なたんぱく質、上質なレバーです。母乳を増やすのに良いとされています。
穀物は、一晩水に浸けてから、使って下さいね。
母乳を増やす方法 その5
血行(特に上半身)を良くする。
肩や首が凝っていませんか? 授乳や抱っこ等で上半身に力が入っていると、カチコチになり、当然のごとく結構が悪くなります。
血行が悪くなると、胸辺りへも血液が巡りにくくなり、母乳も出にくくなります。
先ほども言いましたが、母乳は血液です。
血行が悪くなると母乳が出にくくなるだけでなく、乳管がつまったり、乳腺炎にもなりやすいので要注意。
ストレッチ、体操、マッサージ、しっかり行い、自分の体を労ってあげましょう。
家事も頑張り過ぎず、パートナーさんや、その他の家族の方や、お友達に甘えましょう。
疲れたり、ストレスが溜まったりすると、母乳も出にくくなりますので注意です。
私は、母乳マッサージという、胸周りの血液やリンパの流れを良くして、母乳を出やすくするセルフマッサージ方法も指導しております。
母乳を多くする方法 その6
自分の胎盤を摂取する。
自分の胎盤でプラセンタカプセルを作ることが可能です。
プラセンタカプセルの効果はいろいろあるのですが、母乳を出やすくするという効果もありますので、産後だけでなく、母乳の出が悪くなってきた時も活躍します。
胎盤を持って帰ることが出来なかった場合は、羊や豚の胎盤で作られた市販のプラセンタカプセルを摂取することも可能です。
もともと、羊や豚の胎盤で作られたプラセンタカプセルは、疲労回復や美肌効果の為に売られていますが、もちろん母乳を増やす効果もあるんですよ。
と、ざっと紹介しましたが、どんなに頑張っても母乳が足りない、という方は、ドクター、助産師、ラクテーションコンサルタント(授乳スペシャリスト)の方に相談して、お薬や、市販の粉ミルクや、手作りミルクを使うということもありです。ドナーを見つける、という手ももちろんありです。
これらのような決断した場合、罪悪感を感じる必要は全くありませんよ。
授乳について不安な点等がありましたら、出張マッサージサービスの際にでも、お気軽にご相談下さい。
尚、出張サービスは3月から開始致します。ご予約はお早めによろしくお願い致します。
また、プラセンタカプセル作成サービスも3月から再開いたします。