妊娠中の睡眠 | ドゥーラのりこ

ドゥーラのりこ

オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。

お久しぶりです。

セラピスト&ドゥーラのエイミーズのりこです。

普段、週末が忙しいので、月曜日はゆ~くりと過ごしたいのですが、なんだかんだでバタバタしていました。
寝るのが待ち遠しいです。

いくら忙しかったり、体力的に疲れていても、ぐ~すりと眠ることが出来ると、朝には体のバッテリーがしっかりチャージされています。

睡眠時間よりも「睡眠の質(深さ)」がものを言います。

深い眠りにつけていないと、朝の目覚めもいまいち。

なんだか疲れが取れていない、といった感じになりますね。


特に後期の妊婦さんは、夜もお腹が重たいのと、トイレに行く頻度が増えて、深い眠りにつくことがあまり出来ませんね。

よく聞くのが...

① 横になって寝ると、腰の部分(ベッドにあたる部分)が痛くなる。

体が重たくなってきているので、骨盤にも圧力がかかります。

これは、バスタオルを折り畳んだものを、その部分に敷いたり、ハンドタオルをちょうど腰の骨を保護するように、パジャマやパンツに挟んだりすることで解決出来たりします。

そして、股の間に枕を挟んで寝ると、さらに楽になります。(脚の間ではなく、股の間です。)


もう一つ、よく耳にするのが...

② 朝起きると腰痛がある。

これは妊婦さんに限らず、よく耳にしますね。

仰向けで寝る場合、膝下に枕を入れて寝ると、腰への負担が減り、腰痛になりにくくなります。

後期の妊婦さんは仰向けでは苦しいので、横向きなのですが、横向きで腰痛になってしまう場合は、大抵、お腹が重力で下に落ち、そのために背中や骨盤が少しひねられた状態になってしまうことが大きな原因です。

横向きで寝る場合は、お腹の下に小さなクッション又は、タオルを折りたたんだものを挟み、お腹が中心に来るようにします。(重力で下に引っ張られないように。)

妊娠していない方で、うつ伏せで寝るのがお好きな方は、下腹(骨盤)とベッドの間に枕を置いてうつ伏せで寝ると、腰痛予防になります。


③ 朝起きると、首や肩が痛い。

これも、後期の妊婦さんによくあるパターンです。

横向きで寝ると、どうしても首や背骨がベッドと平行にならないんです。
変に曲がったまま出てしまうと、もちろん、痛くなります。

枕以外にも、首の部分にタオルを巻いたものを置いたり(首枕)、頭用には枕を2つ重ね、あばら骨用に枕を1つ置くだけでも、首、肩、背中がラクになります。
ベッドにあたる腕は、頭用の枕(2枚重ね)とあばら骨用の枕(1つ)の間におきます。
更に、胸元に、もう1つの枕を抱きかかえるような感じで使用すると、非常にラクになります。

妊婦さんに限らず、横になって寝るのがお好きな方は、トライしてみて下さい。
気持ちいいですよ。(枕が沢山要りますね...)


④ 足がつって、目覚めてしまう。

これも、よく聞きますね。

妊娠中に脚(特にふくらはぎ)がつりやすくなるのは、ミネラル栄養分(特にマグネシウム)が不足しているからだという説があります。

エプソムソルト(マグネシウムの一種ですね。)を入れたお風呂に入ったり(皮膚から吸収されます。)、マグネシウムを多く含む食べ物を積極的に摂ったりしましょう。

又、寝る前に、つりやすい部分を強めにマッサージしたり、マグネシウムスプレーをかけたりするのも予防になります。


⑤ 赤ちゃんが動き過ぎて、寝付けない。

もともと、動くのが好きな赤ちゃんの場合はどうにもなりませんが、そうでない場合、糖分を極力に避けるのが良いそうです。

夜にデザートを食べたり、炭水化物(これも糖分です)を多く摂ったりすると、血糖値が上がり、お腹の赤ちゃんもHyperactive(活動的)になります。

妊娠糖尿病の検査では、甘~い砂糖水を飲まされますが、飲んだ後は、赤ちゃんがいつもより激しく動くことが多いのもこの為なんです。

昼間に頻繁に動くのはいいですが、夜に、さて寝付こう、という時に激しく動いていると、痛くて寝付けないことがあるので、夕食は出来るだけ炭水化物や糖分は避けましょう。

とは書きましたが、やはり、赤ちゃんは夜行性? 
夜に活発になることが多いですね。(ママが動いていないから、つまらないのでしょうか?)


⑥ 頻繁にトイレに行きたくて、起きてしまう。

これはいいことなんです。

午後はあまり水分を摂らないようにしている妊婦さんもいらっしゃるようですが、夜中に頻繁にトイレに起きて、また寝る、の繰り返しは、すごく大切な練習なんです。

赤ちゃんが生まれてからも、夜に起きて、授乳したりオムツを替えたり、の繰り返しなのですから。

妊娠中から、このパターンに慣れておくと、赤ちゃんが生まれてからも、夜がそこまで極端に苦痛にならなくなります。

妊娠中から、夜中にトイレに何度も起きて、用を済ましてから、すぐにまた寝付く。 
寝足り無かった分は、昼寝で補給。

どのくらい短時間でまた寝付けるか、そして、その短時間内でどのくらい深く眠れるか、が勝負ですね。

寝るべき時に、コロっと寝付く。 起きるべき時にはささっと起きる。 そしてまたコロっと寝付く。

これって、すごい技ですよ!

現在、妊娠中の方は、今から、昼寝も練習しておきましょう☆



なかなか深い眠りにつけない方は、マッサージも是非受けてみて下さい。


私は、夜の出張マッサージサービスも提供しております。(最後のご予約は8時から)

マッサージを受けて、そのままベッドに直行すると、深い眠りにつきやすいはずです。


では、お休みなさい☆