お産直後の生活を乗り越える為に | ドゥーラのりこ

ドゥーラのりこ

オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。

こんにちは。

セラピスト&ドゥーラのエイミーズのりこです。


出産が無事終わって、退院して、いざ家に戻ったが、サポートしてくれる人があまりいない、というパターンは現代社会で多くなっていると思います。 
パートナーさんが何ヶ月も休むことも不可能でしょうし...

特に国際結婚の場合だったり、お互いの両親が近くに住んでいなかったりすると尚更です。

産後のサポートの為に、遠いところから母親が来てくれる方も、あまり多くはないと思います。(かえって、ストレスになるパターンもありますが...)

かといって、サポート(お手伝い)をお願い出来る友達もあまりいない。(皆さん忙しいですからね~。)

こんな状況では、産後が疲れるだけでなく、産後うつにもなってしまう可能性がぐっと高くなってしまいます。

特に、完璧主義な方、真面目な人、責任感の強い人、頑張り過ぎる方は要注意です。



今日は、このような大変な状況の方でも、産後の大変な生活を乗り越える為のアドバイスをご紹介致します。



● 自分の直感を信じる。

初めて子供だと、分からないことも沢山あって、不安になると思います。
そしていろ~んな方々がいろ~んなアドバイスをしてくると思いますが、それよりもまずは自分の直感に耳を傾けることが大切です。
赤ちゃんが必要としていることを一番理解出来るのはママの直感なのですよ。


● アドバイスを鵜呑みにしない。

いろ~んな方々はアドバイスをくれると思いますが、話半分に聞く程度でいいのです。
自分の直感でいいと思ったアドバイスは取り入れていいし、直感で、「いや、それは私にはピンとこない」といものは、笑顔でうなずくだけで良いのです。
いろ~んな方々のいろ~んなアドバイスをわざわざトライしていると、疲れるだけでなく、混乱にもなります。


● 完璧主義にならない。

妊娠前も、妊娠中も家事はテキパキとこなしていたママさん!産後は気楽にして下さい。
掃除出来てなくても、洗濯物が溜まっていても、夕飯準備出来てなくても、気にし過ぎないです下さい。
前もって、パートナーさんには、家事が完璧には出来なくなる、としっかりと伝えておいて下さい。
そしてたまには、朝から夜までパジャマのままでもいいんです。
ダラダラしたい日はダラダラしていいのです。(もちろん、外に出たい気分の時は、出るべきですが。)


● 赤ちゃんが寝ている時は、自分も寝る。

赤ちゃんが寝ている時にせっせと家事をしようと思わなくて結構!
寝不足であるのなら、一緒に寝てしまいましょう。
寝不足でないのなら(まれですが)、自分の好きなことをしましょう。
決して頑張って家事はしないように! 
自分の為の時間を作ることは大切なんですよ!


● 訪問者は、プレゼントではなく、お手伝いを。

お花や赤ちゃんのお洋服等のプレゼントよりも、おかず一品持ってきてもらう、お皿を洗ってもらう、買い物をしてもらう、洗濯物を干してもらう、10分間だけ赤ちゃんを看てもらう(その間に、例えばママは軽くお散歩)、等、プレゼントよりも価値のあるものをしてもらいましょう。
なかなか言いにくいかもしれませんが、お友達なのですから、頼りにしていいのです。

そして、訪問してもらうのなら、パートナーさんが仕事に戻ってしまってから以降のほうがいいです。一番サポートが欲しい時に、サポートしに来てもらいましょう。
そして、家は散らかっているからね、と一言伝えておくといいと思います。
訪問者の為に、家を片付ける必要は全くありません!


● パートナーさんが出来ることは、出来る時にどんどんしてもらう。

授乳後のゲップを出させる役目、お風呂、仕事休日の面倒(オムツ替え、遊び時間、散歩)、等、出来ることはどんどんしてもらいましょう。
家事を手伝ってもらうのもいいのですが、パートナーさんと赤ちゃんの絆が深まるようなものが一番です。


● ホームヘルパーやベビーシッターのサービスを利用する。

頻繁にこのようなサービスは利用出来ないかもしれませんが、ママが疲れ過ぎてしまうことが多い場合は、月に1~2回でもいいから、ホームヘルパーに頼んで、家を掃除してもらったり、ベビーシッターに赤ちゃんを看てもらったりすることも選択の一つです。
ベビーシッターは、赤ちゃんの面倒を看るだけでなく、ちょっとした掃除や洗濯といった軽い家事もしてくれる方が多いですよ。


● 外の空気を吸う

ダラダラしたい日は家でダラダラしてもいいと、書きましたが、外に出るのも大事です!
特に天気の良い日は、ビタミンDを作ることが出来るので(直射日光であることが重要)、産後うつの予防になります。


● 出産前に色々な料理を作っておき、冷凍しておく。

料理する気にならない時にパパっと解凍して温めて食べれるとかなり助かりますよー。
野菜スープとか、シチューとか、簡単なものでいいのです。


● ママさんグループに参加する

人見知りする方でも、ちょっと勇気を出して是非いろいろなママさんグループに参加してみて下さい。(日本人ママグループでも、ローカルでも。)
特に気が合いそうな人達がいるグループは頻繁に参加しましょう。(反対に、気が合わないグループには無理していく必要はありません!)
新しいお友達を積極的にどんどん作っていきましょう!


● 赤ちゃんの眠りのパターンがつかめるようになったら、それに合わせてプランを立てる

赤ちゃんによってまちまちですが、新生児の場合、大体2時間ほど寝て、1時間ほど起きて、その間におっぱい飲んで、また2時間ほど寝て、1時間ほど起きて...という繰り返しが生後6週目ぐらいまで続きます。

6週目以降からは、睡眠時間がだんだん減っていったり、又はお昼寝の頻度が減っていったり、起きている時間が徐々に長くなっていきますが、だいたいパターン化していきます。
そのパターンがつかめてきたら、ママも、その日の大体のプランが立てれて心に余裕が出てくるとと思います。


● 信頼出来る人に相談する。

子育てが大変過ぎる、パートナーの支えがあまりない、相談出来る友達もいない、という場合は、信頼出来る医療機関の方(助産師さんでも、GPでも)に相談してみて下さい。
シドニーの場合は、状況によってはTresellianのような、子育てサポート機関にリファーしてくれることもあります。
自分の住むサバーブのEarly childhood Centreに相談するのもいいですよ。
公共機関でなくても、産後サポートを提供しているプライベートサービスは沢山ありますよ。


● 胎盤を摂取する。

極めつけの産後うつ予防です。
これは、特に医療介入のあった場合は、私は強くお勧めしています。
胎盤を摂取することでいろいろな効果が期待出来るのですが、特に疲労回復や産後うつ予防の効果は大きいですよ。


昔は、家族や近所の方々皆が団体で産後のママをサポートしていました。

核家族化してしまった現代では、このような手厚いサポートはまれになってきました。

だから、産後うつも増えていっているのだと感じます。

一人で悩まずに、なんだかちょっと精神的に疲れてきたな、と思ったら、信頼出来る方に相談しましょうね。



産後マッサージも疲れた体と精神にとても良いので、興味のある方は是非ご連絡下さい。
出張サービスですので、どこへでも参ります!