子供の虫歯や矯正 - 本当の原因 | ドゥーラのりこ

ドゥーラのりこ

オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。

こんにちは。

冷える日でも、頑張ってウォーキングしております。
太陽が恋しいですね。

セラピスト&ドゥーラのエイミーズのりこです。


今日のテーマは、


子供の虫歯、歯並びの悪さ、についてです。



5年前、自然治療師さんを通して、この古い本に出会いました。



この本や、Westen A Price氏(著者)の考えで、私の健康や食生活に関する観念は劇的に変わりました。

英語で読んだのですが、日本語でもちらっと読みました。(なんだか、日本語だとちょっと堅苦しい漢字かも...翻訳のせい?)


研究書のような本ですので、すら~と読めるような本ではないのですが、すごい傑作品です。

このような本は、今後一生、書かれることはないでしょう。


というのも、そのはず。

この本は、昔のままの生活をしている民族や先住民の食生活や生活、健康状態を記録、調査したものです。

この本が最初に出版されたのが、1939年。

この本を書いたWesten A. Price氏は、それ以前から、10年間、世界中を旅し、その時代にまだ存在していた先住民達のことを研究してきました。

その時代にまだ存在していた各国の先住民達は、現在ではもう存在していない民族がほとんどです。

Westen A Price氏は、歯科でしたので、特に歯の健康状態についての調査結果はものすごく説得力がある!

この本を読み終わった方は、ついつい、子供達の歯やあごに意識がいってしまうようになると思います。

私も、そうです。
ついつい、あごのしっかりしている子供や、歯並びが完璧な大人の方(矯正しなかった)に出会うと、子供の頃の食生活についてあれこれ聞いてしまいます。



歯の健康状態は、体全体の健康状態の最終結果です。


というのも、栄養分が一番最後に届くのは、歯だからだそうです。

体内で十分な栄養分がない場合、歯までにいきわたらないそうです。

栄養素は、まず、歯よりも大事な、他の骨や臓器に、まず行くようになっているのですね。


むか~し昔は、虫歯はもちろん、歯並びが悪い人もいませんでした。(歯磨きしなくても。)

現代食の導入で、虫歯、歯並びがどんどん悪くなっていったのです。


この本の、私が好きなのは、本当に写真が豊富なこと。

虫歯も全くなく(歯磨きしていないのに...)、歯並びが非常に良い人達の写真(親達)と、現代食を食べるようになって、虫歯(歯磨きしているのに)や歯並びが悪くなってしまった彼らの子供達の写真が比較されており、びっくりするような写真ばかりです。

同じ兄弟でも、母親が妊娠中に現代食を食べていたか、伝統食を食べていたかで、歯並びもあごの骨格も全く違う写真も結構あり、妊娠中の食生活が、子供の骨格に大きく影響することも説明してあります。

歯並びの悪さ(良さ)は、遺伝ではありません!!

胎児時代、幼児時代に、歯、あごまで栄養が行ったかどうかによるのです。

胎児時代や幼児時代に、歯、あごまで、しっかりと十分な栄養が届かないと、あごの骨格が発達しません。(=小さなあごのまま)

あごの骨格が十分に発達しないと、歯が生えるスペースが非常に狭いままになります。
小さな乳歯だとなんとかギリギリ大丈夫ですが、それより大きい永久歯が生えるスペースは十分にありません。
だから、永久歯が生える時、グニャっと角度を変えたり、他の歯と重ならないと生えてこれなくなる。(=歯並びが悪くなる。)

あごの骨格まで十分な栄養が行かないとなると、もちろん、歯自体にも栄養がいっていないことになるので、歯の中がカスカスだったり、もろくなります。(=虫歯になりやすい。)

歯は、骨のようですが、骨も一応、臓器です。継続的に栄養が必要です。


現在食を食べるようになると、どうして歯まで栄養が十分に行かなくなるのか?


精製されたもの、例えば、真っ白な砂糖や麦粉(小麦粉や薄力粉)等は、ミネラル、ビタミン等が除かれてしまっています。(そう言えば、真っ白な白米も精製されたものですね。)

これらの精製されたものは、失った栄養素を取り戻そうとする性質があります。

失った栄養素を取り戻して、はじめて効率的に消化&吸収出来るからです。

例えば、真っ白な薄力粉で作ったパスタ。

体内に入れると、そのパスタは、精製加工の際に奪われた栄養素を取り戻そうとします。

でも、その、失った分の栄養素は、胃の中にないですよね。

だから、体内から奪う!

特に狙われるのが骨です。しかも、あまり重要でない、あご&歯から。(体にとっては、背骨とかのの骨ほうが重要ですからね...)

体は、ちゃんと優先順番をしっているのですね。

「どうせ、奪われるのであれば、じゃ、歯からどうぞ~」、って感じですかね。


加工で奪われた栄養素は、体内から奪い戻す。

ここに、精製食の恐ろしさがあるのです。


最近の子供のあごが小さいのは、現代食のせいだし、矯正が必要な子供が増えているのも、現代食のせいです。

遺伝もなんでもありません。

子供だけでなく、大人でも虫歯が増えているのも、現代食のせいです。


私も、子供時代&ティーン時代は、結構、加工食、食べてましたよ。(加工食、添加物No.1の日本ですからね!)

結果として、虫歯治療にはしょちゅう行っていたし、歯並びもちょっと悪くなりました。(矯正は大人になってからしました。)

歯並びが悪くなるのは、ちゃんと噛まないから、とか、おしゃぶりしているから、とか、いろいろ説はあるようですが、本当の、本当の原因は、食生活なのですよね。


現代食がもたらす影響は、歯だけには留まりません。

骨盤の大きさにも影響がいっていきます。

Westen A Price氏は、現代食を導入していった民族達の女性の骨盤サイズが小さくなっていっている点にも注目しました。

骨盤が大きくしっかりしている時代の女性達と、骨盤が狭くなっていっている時代の女性達の比較。
どっしりした体格の両親達(現代食を食べなかった)、ヒョロ~ンと長細くなっていく子供達(現代食を導入した)、等、様々な比較の写真は、とても興味深いです。

骨盤の広さは、お産にも、もちろん影響してきますね。
現代は、難産が多いのも、この為なのでしょうか???(確かに、腰やお尻が小さい方が増えていますよね。)

これだけではありません。

この本では、頭蓋骨を使っても、先住民(伝統食を食べた)と現代人(現代食を導入した)の比較をしています。

昔の人達の頭蓋骨の分厚いことといったら、すごいです!石頭とはこのことですね。

現代は、直ぐに骨折する子供達が多いのも、うなずけます。


あとは、あごの発達が十分でないと、口呼吸が増えることも詳しく説明しています。

鼻ではなく、口で呼吸している子供が多くなったように感じませんか?




この本には、昔の先住民の貴重な写真が沢山あり、綺麗な歯、綺麗な肌、幸せそうな笑顔、軽々とこなしていく肉体労働の様子、現在ではもう見ることの出来ないシーンが豊富です。

各民族の伝統食の詳細も、興味深いものばかりです。
やはり、その土地で手に入るものだけを、昔ながら伝統的なやり方で食べることって素晴らしいですね。

新しい、なんちゃらかんちゃら、なんていう食材等はいらない、ってことです。

昔からの知恵、伝統をもっと尊重していきたいですね。


10年間もかけて、各国の民族達を生で研究をしたWesten A Price氏は、本当にすごい!

こんだけの調査&研究は、健康に情熱がないと出来ませんね。


一般の方でも、健康に興味のある方には、読む価値ありの本です。

医療関係の方には超お勧め。特に歯医者さんには、絶対に読んでもらいたい! 


また、Westen A. Price Foundationという、超健康お宅(?)な非営利団体もありますので、もっと知りたい方は、サイトをご覧下さい。