マヨファシャルリリース | ドゥーラのりこ

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オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。

こんにちは、セラピスト&ドゥーラのエイミーズのりこです。


今日は、やっとお天気が良くなりましたね。

嬉しくて、久しぶりにTシャツを着て、仕事前に散歩しました。




ところで、皆さん、「マヨファシャルリリース」って聞いたことありますか?


日本では、「筋膜リリース」とか、「筋膜開放トリートメント」と、呼ばれています。

英語では、Myofascial Releaseです。


これは、マッサージというよりも、優しいストレッチのようなマッサージなのですが、一般に想像するストレッチとは全く違います。


そもそも、「筋膜」とは何でしょうか?

その名の通り、筋肉に付いている膜です。

お肉の扱いに慣れている方は、よく気付くと思うのですが、肉の部分によっては、薄い白っぽい膜がありますよね? 鶏肉の太ももとか、分かりやすいと思います。

あの膜です。

この膜は、筋肉だけでなく、臓器にも付いております。

そして、体中の筋肉の膜も、体中の臓器の膜も、頭から足の指まで、全て合体しています。(一体化しているのです。)


この膜、薄くて弱そうですが、そんなことはありません。

今度、お肉を扱っている時にトライし見てください。
包丁で切るのは簡単ですが、手で引きちぎるのは難しいはずです。
爪を使ったり、包丁の切れ目が少しでもあるとすぐに切れてしまいますが、爪を使わず、包丁の切れ目が全くない部分を、滑らないように、布かなんかで抑えて、手の力だけで真っ二つに引きちぎろうとしても、なかなか切れないはずです


それも、そのはず。


なんと筋膜は、強い箇所だと、鉄板を引きちぎるぐらいの力がいるのですよ!


筋膜は、包丁やハサミでは簡単に切られてしまうけど、引っ張り力には強いんです。ものすごい耐久性があるのですね。

この膜は、目で見ることが出来ない細か~い繊維で出来ています。

この細かい繊維が一本一本、セーターのようにしっかりと編みこまれており、筋肉や臓器を完全に包み込んでいます。

拡大写真↓

幸せなマタニティー&バースをお手伝い
(写真はhttp://fst.uk.com/1-introduction-to-fascial-stretch-therapy-fst/からお借りしました。)


もっと拡大してみてみると…

幸せなマタニティー&バースをお手伝い
(写真はhttp://mfr.somapt.com/からお借りしました。)



私達の体にこの筋膜がなくなると仮定すると...

体の筋肉や内臓が全て重力で下へ、ズルズル~あれ~っと、たちまちズレ下がるそうですし、重たい筋肉が全く支えられていないので、筋肉が骨から外れ落ちるのだとか! 各種内臓も、たちまち、下へ落ちていきます。

筋肉や臓器がちゃんとあるべき位置にあるのは、この強い筋膜のお陰なんですね。


しかし…


私達の悪い生活習慣で、筋膜の細胞までに十分に血行(酸素や栄養素)が回らなかったりして、あちこちの筋膜が硬くなったり、柔軟性をなくしたりしてしまいます。

マヨファシャルリリース(筋膜開放トリートメント)は、この筋膜の硬くなった部分を柔らかくし、伸びやすくすることを目的とします。

筋膜が柔軟性をなくし、硬くなってしまうと、覆っている筋肉を締め付けてしまいます。だから、凝るのですよね。

マヨファシャルリリースで筋膜が柔らかくなると、筋肉までが、その締め付けから開放される、柔らかくなるのです。

筋肉の痛みや凝りは、実は硬くなった筋膜が犯人であることが多いですよ。

いくら、筋肉を強くモミモミマッサージしても、筋膜が硬いままで柔らかくなっていないと、すぐに筋肉は締め付けられてまた硬くなりまし、動きにくくなります。 
筋肉が、縮んでしまったセーターに締め付けられているとイメージして下さい。


実は、筋膜は、強いマッサージでは柔らかくなりません!

これ、意外ですよね?

鉄を引き破るぐらいの力がいるほど強い筋膜なのに、強いマッサージが効かないとは?(強いマッサージ程度の力では所詮、鉄は引き伸ばせませんので当たり前ですね…)

では、どのように、筋膜を柔らかくさせるのか? 

縮んでしまったセーターはどうしたらもとに戻せるのか?


実は、体温と同じぐらいの温度を外部からかけることと、たった5グラム(!)程度の圧力と、5分以上の優しい引き伸ばし(ほとんど感じ取れない程度)で筋膜は柔らかくなるんです。
5グラム以上の圧力がかかってしまったり、ストレッチが5分以内だったりすると、効果なしなんです。

優しく、ゆっくりアプローチしないと、筋膜は全く答えてくれません。(ここが、マヨファシャルリリースの面白いところだと思います。)

先ほども言いましたが、筋膜は目に見えないほどの小さな繊維が編みこまれセーターのようなものなので、このくらい優しくしないと、繊維一本一本が反応してくれないということなのでしょうね。 

そして、筋肉の筋膜を柔らかくする前に、臓器の筋膜をまず柔らかくしないと、筋肉の筋膜はほとんど反応しないそうです。(これもマヨファシャルリリーズの興味深い点です。)

筋膜が一体であることを物語っていますね。


また、更に面白いことに、筋膜は記憶や感情を持ち続ける性質があるそうです。

その記憶がある限り、その記憶が出来上がった時の硬さに戻ろうとしてしまうそうです。

例えば、交通事故でむちうちになった場合、首の筋肉を覆っている筋膜は、その時の記憶を持ち続け、事故後、何年経っても、筋膜は常にその時の硬さに戻ろうとし、結果として、その記憶を開放(リリース)させない限り、慢性的に首が凝りやすい体質になる傾向があります。

スポーツ事故でも似たようなことがよく起こります。


マヨファシャルリリースは、筋膜にある記憶を開放(リリース)すると共に、精神的なテンション(硬くなった感情)をも開放することが可能です。

頻繁に怪我してしまう体の部分や、慢性的に凝る部分は、実は筋肉が原因ではなく、何かの感情がそこの筋膜に残っているのかもしれませんね。


時々ですが、マヨファシャルリリールを施している最中に、知らなかった感情が出たり、過去の記憶が蘇ったり、勝手に涙が出てしまう方がいらっしゃいます。

幼児時代の記憶や、胎内にいた時の記憶(!)や、忘れていた感情が出てきた、とおっしゃった方も結構います。

体内から何かが出てくるように、口からプァ~と音を出して何か言葉では表現できないようなものが出て行くこともあります。

今までのテンション(硬くなっていた筋膜)が、いきなりガクン!と緩まって、そこの部分が勝手にガタッと動くこともよくありますね。(突如として緩みますので、私も、ご本人もびっくりすることがあります。)

私が手を置いている場所とは全く違う場所の筋膜が緩まったりすることも頻繁にあるのですが、これは、いかに体中の筋膜が全て繋がっていて、一体化している、ということを物語っていますね。


そして、この筋膜リリース中は、かなり深いレベルのリラックス世界に落ちることが多いです。

途中で寝てしまう方もいます。(寝て頂いた方が、効果が高いように感じます。)

最後には精神的にもすっきりするので、体も頭が気持ちいいです。


私も、初めてこの筋膜リリースを受けた時、半信半疑でしたし、「何だこれは、マッサージでも何でもないじゃないの。」と思ったのを覚えていますが、大体15分後には、深い仮眠状態に落ちていました。

そして、私の場合は、肩や腕にテンションがあるのですが(よく使いますので)、それらが、ガタガタ、ガタガタ(開放される前ですね)と勝手に動き、ガクッ、フワァ~(リリースされた瞬間)と抜けていくのを感じました。(何とも言えないほど気持ち良いです。)

それ以降は、定期的に受けています。(自分で自分をマッサージ出来ないのが残念!)

今では、強いマッサージよりは、この筋膜リリースのほうが効果があると感じますね。


私のマッサージサービスでは、マヨファシャルリリースも提供しているのですが、やはり、痛気持ちいいマッサージがお好きな方が多いので、あまりリクエストされません。(マヨファシャルを知らない方がほとんどですし…)

私もそうだったように、半信半疑に感じる方も多いので、初回は、お試しスペシャルとして、1時間、たったの50ドルとさせて頂いています。(本当は1時半や2時間と、ゆっくりと時間をかけた方が、効果的なのですが…)


普通のマッサージでもそうですが、特にマヨファシャルリリースでは、お腹がゴロゴロと音を鳴らすことが非常に多いです。
これは、内臓の筋膜が柔らかくなっている証拠です。

今まで硬くて、内臓があまり活発に動いていなかったのでしょうね。

マッサージ中、お腹のゴロゴロやオナラは、恥ずかしがらずに、大いに鳴らして下さい!

ポジティブな効果が出ている証なのですよ☆


マヨファシャルのお試し1時間に興味のある方は、ご連絡下さい。