ディブリーフィングの大切さ | ドゥーラのりこ

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オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。

こんにちは、セラピスト&ドゥーラのエイミーズのりこです。


前回、ローズヒップオイルをご紹介させて頂き、お陰様で沢山のオーダーを頂きました。

ありがとうございました。

普通郵便による日本への輸送は、多分日数がかかると思いますが、お待ち下さいませ。


オーダーされた方々の中では、妊婦様が圧倒的に多かったのは、やはり皆様、妊娠線予防に力を入れていらっしゃるようですね。

妊娠線は、お腹だけでなく、腰、お尻、太もも、そして、胸にも出来やすくなりますので、たっぷりと塗っておきましょう!


さて、今日はディブリーフィングの大切さについてお話致します。


私はドゥーラとして、出産前や出産当日もお手伝いするのですが、出産後のサポートも欠かせ大事なサポートだと思っています。

特に、出産して、退院して、家に戻った直後。


この時期は、ママのホルモンバランスがドカ~ンと崩れやすいのです。

ホルモンバランスが極端に崩れると… 

感情的になったり、うつっぽくなったりします。


自分達の出産体験、授乳トラブル、まだ慣れない新しい生活スタイル、寝不足、等々、ママは(パパも)、自分の感情や思いを出す機会が必要です。


産後の訪問で、私が必ず行うのが…


ディブリーフィング


です。


自分達のお産を振り返り…


どうだったと思うか

~~の時、どう思ったか

~~の時、どう感じたか

~~の時、何をしたかったのか(欲しかったのか)

パートナーのどうゆうところが支えになったか

医療機関のどうゆうところが支えになったか

不安だったことは何か

不満だった部分はどんなことか

何か、悲しく感じた瞬間はあったか

一番幸せに感じたな記憶は何か

今なら冗談で言えることは何か

今回の出産でやって良かったと思う点は何か

出産を迎えているカップルに一言アドバイス&注意するなら、何か…

今、何か不安に感じていることはあるか



等、私が質問したりして、自由に話してもらい、自分の意見や感情を実際に口にして話すことによって、気持ちの整理が出来るんです。


この、実際に口にする、というのが大事なんですね。


思いや、考えがゴチャゴチャで、表現もメチャメチャでもいいのです。


とにかく、話す。


頭の中にあるものを外に出す。

泣いてもいいのです。

涙は、ストレスホルモンを外に出す、立派なデトックスです。

涙が出るようなら、泣きましょう!



実際のお産が自分が理想としていたものでなかった場合や、トラウマ的なお産だった場合で、デゥブリーフィングをちゃんと行わなかった場合、後々に産後うつ病や、それのマイルド版になりやすくなりますし、何年経った後も、自分のホラー出産ストーリーを友人や妊婦さんに言いたくなる傾向になります。


素敵なお産でも、少しがっかりなお産であっても、ディブリーフィングは重要です。


「健康な赤ちゃんさえ生まれれば、後は全て良し!」


と、強気にならないで、自分の正直な気持ち、感情を口にしましょうね。

心の中にひっそりと隠しておいておくと、後々が苦しいです。



私がよく聞く、「出産を迎えているカップルに一言アドバイスや注意をする場合、何ですか?」の質問の回答は、様々なのですが、今日は簡単に公開したいと思います。



「すぐに病院に行かないように。」

陣痛が来てすぐに病院へ行っても、子宮口が十分に開いていないと、家に戻されることが多いですし、痛み止めや睡眠薬を勧められることがあり、結局はお産が長引いてしまいます。
移動も、ママにとってはかなりのストレスとなり、ストレスが子宮口の開きを妨げてしまいます。
粘って粘って、出来るだけ長く家にいることがベストなんですね。



「自分の体をもっと信じて。」

自分の体は産めない、体力がない、陣痛を耐えられる体でない…等と、自分の体を信じない方が非常に多いです。自分の体を信じてあげないのなら、あなたの体は最大限の可能性を引き出すことが出来なくなってしまいます。
現代社会では、お産は恐怖なものだと作り上げられてしまっていますが、お産は昔から本能的な正常行為なのです。 これは、かなりいいアドバイスだと思います。



「パースプランを書くこと。」

バースプランを書かなかったカップルさんからのアドバイス。あれよ、これよ、と医療介入が入り、選択の余地なしといった環境だったようです。



「ドゥーラを雇うこと。」

これは、嬉しいコメントです。
「ドゥーラがいてくれたから、長時間のお産でも常に支えがあって心強かった、パートナーも疲れ過ぎず、サポート出来た。」とのこと。このカップルは合計3日間のお産(本格的な陣痛が始まってから3日間!)で、病院ではなんと32時間もいたのです。



「怖がらず、リラックスすること。」

このアドバイスは、「自分の体をもっと信じて」と似たようなものですね。
リラックスすることによって、子宮口はどんどん開いていきますし、陣痛の痛みも、体内で作られるエンドルフィンのお陰で絶えられる程度になるそうです。エンドルフィンはリラックスしていないと体内では作られません。



Beer and Bubsに参加すること。」

これはパートナーさんからのアドバイスです。
Beer and Bubsとは、シドニーのハブで行われているプレパパ勉強会です。勉強会と言っても、パブで行われているので、もちろんビールを片手に…といった、とってもカジュアルな勉強会です。

男ばかりなので、女性の前では聞けないような質問やコメントもどんどん出てきます。
出産のサポートが始めての男性で、改まった勉強会には参加したくない方にぴったりです。
このセミナーに参加したパートナーさんは、やはり非常にサポートがすごいです。(もちろん、この会に参加しなかったパートナーさんでも、素晴らしいサポートをされた方は沢山いらっしゃいますが…)



「はっきりした予定日は誰にも言わないように」

これは、予定日をかなりの日数で超過したカップルからのアドバイスです。

周りから「まだ~?」と聞かれる度にストレスになったのだそう。



「最低な助産師にあたったら、変えてもらうように。」

これは、ちょっと過激的なアドバイスですが、たま~にいます、最悪な助産師さんが!

信じられないようなネガティブな事を産婦さん言ったり、偉そうだったり、人の意見を聞かないような人、少人数ではありますが、存在します。(そんな助産師さんは、私はしっかりと名前をチェックしています!)


こんな助産師さんにあたってしまったら、開く子宮口も開かなくなりますね。

中には、完全な自然出産(医療陣痛緩和や医療介入が全くないお産)を見たことがない助産師さんまで存在するので、たまげたものです!

でも、ご心配なく、通常、多くの助産婦さんは、いい方ですよ。



他にも、いろいろあるのですが、今回は、以上まで。



最後に出産シーンです↓ 今回は病院でのお産。

 

やはり、体勢は仰向けではなく、体を上に起こしたほうが、楽そうですね。
この方も、最初に「体を起こしたい!」と言って、体勢を変えてからは「こっちのほうがBetterだわ。」と言っていますね。

助産師さん達も、「ハイ、今息んで~!」なんていうことは言っていなくてGood!
ママ本人が息みたい時だけ、息む。
これが、ママにとっても、ママの会陰にとっても、赤ちゃんにとってもBestなんですよ。

部屋を暗くしているのもいいですね。
出産中は暗いと落ち着くのです。

犬や猫も暗い場所を選んで出産しますよね。