昨日の記事の
最後でも書いた通り
薬のクリエイトから
帰る道端で
父子草擬きが
たくさん咲いているのを
見かけました。
そのうち
アップで撮って
花序の雰囲気が
よく分かるものがこちら。
(2026年5月9日撮影。以下同じ)
ところで
父子草の同類異種として
父子草擬きの他に
裏白父子草
という個体があります。
金田洋一郎『山野草図鑑』
(朝日新聞出版、2020)の
ウラジロチチコグサの解説には
へら状の葉はへら形で表面は毛が少なく光沢のある緑色で、裏面は白毛が密生しているのが特徴
と書かれている他
「類似種の見分け方のポイント」
というページに
「総苞には毛がない」
とも書かれています。
総苞というのは
花序の基部を包む
葉っぱが変化した
苞[ほう]と呼ばれるものの
集まりです。
タンポポの
黄色い花序の基部を
イメージしてもらえると
分かりやすいでしょうか。
裏白父子草というのが
あるということは
父子草について調べた際
確認していたので
今回は、葉っぱの裏の写真を
撮ったりしています。
こちら↑の葉の裏はこんな↓感じ。
別の場所(同じ道端の並び)のがこちら↓
こちら↑の葉の裏はこんな↓感じ。
裏にも白い筋が目立ち
裏白っぽいですけど
下の写真だと
総苞に毛があるようにも
見えますので
今回のは
父子草擬きではないか
と思われます。
ところで
道端にずらりと
咲いていた中で
最後の最後に見かけたものは
葉っぱがへら形ではなく
明らかに細長い。
葉っぱが細長い父子草には
立ち父子草(別名
細葉の父子草擬き)と
薄紅父子草というのがあって
立ち父子草は花冠が
赤褐色なのに対し
薄紅父子草は紅紫色
という違いがあります。
今回見かけたのは
紅紫色というより
赤褐色のように見えるので
立ち父子草ではないか
と思われます。
というサイトによれば
立ち父子草の英名は
Linearleaf cudweed
Narrowleaf purple everlasting
だそうです。
linear は
リニアモーターカーの
リニアだと思いますけど
手元の辞書を引いてみると
「細く長い」
という意味が載ってました。
narrow は「矢」ですね。
いずれも
葉 leaf の形状を
表しているんでしょう。
everlasting は
「永遠のもの」
という意味ですけど
everlasting flower も指し
「乾燥しても
もとの形や色が
長く変わらない花をつける」
「永久花」のことだと
辞書では説明されています。
学名は
Gamochaeta calviceps
(Fernald) A.L.Cabrera が
現在、通用しているものです。
属名の Gamochaeta は
父子草擬きと同じですが
今回、検索したところ
AIによる概説で
ギリシャ語の「結婚」と
「たてがみ」に由来する
と出ました。
前回、検索した時は
「結婚」と「毛」
だったんですけどね(苦笑)
種小名の calviceps は
ラテン語で
「禿げた、毛のない」
という意味の calvus と
「頭(頭部)」という意味の
capus に由来する ceps を
組み合わせたものだそうです。
AIによる概要によれば
そう名付けられた由来は
タチチチコグサの葉の表面は、基部(根元)の方では白く綿毛が密生することがありますが、上部の葉の表面には毛が少なく、すっきりとしている(禿げているように見える)ことに由来するとされています。
とのことですが、うーん。
「タチチチコグサ 種小名」
で検索してみると
「棒状の」「毛のない頭の」といった意味があります(Fernaldがこの種を記載した際の「bald-headed」に由来)。
と出ました。
これなら
総苞に毛がないという
金田洋一郎『山野草図鑑』の説明と
合致するような気がするので
「棒状の」「毛のない頭の」
という意味だと思いますけど
どこから「棒状の」というのが
出てきたのかは分からずじまい。
Fernald というのは
アメリカの植物学者
メリット・リンドン・フェルナルド
(1873〜1950)のことです。
当初、フェルナルドによって
学名は Gnaphalium calviceps
と記載されたんですけど
後にA・L・カブレラが
現行のものに変更したので
(Fernald) A.L.Cabrera
と表示されるわけです。
これは前回の
父子草の学名の最後に
(Willd.) A.L.Cabrera
と付いているのと
事情は同じです。
Willd. を最初 Wild. と
空目していたんですけど
( l をひとつ落としてますw)
「通りすがりですが」さんが
コメントで修正されて
空目に気付かされたことを
あらためてこちらでも
記しておきます。
ちなみに
属名の Gnaphalium は
ハハコグサ属であることを
示しています。
当初は
母子草の仲間
と思われてたわけですね。
▶︎ Gnaphalium は現在
ハハコグサ属から
ヒメチチコグサ属に変更されたと
コメント欄でご教示いただきました。
注記の形で恐縮ですが
謹んで訂正しておきます。
(翌日、23:10ごろの追記)
というわけで
以上は立ち父子草と
判断した上での
説明となります。
薄紅父子草だとしたら
ごめんなさい。m(_ _)m
薄紅父子草の場合
花期には根生葉が
ないそうです。
それを知っていれば
根もとも撮ったんですが
後の祭り……。
ちなみに
記事のタイトルで
立ち父子草ではなく
細葉の父子草擬きを
採用したのは
脚韻っぽいからいいかも
という当方の趣味です。( ̄▽ ̄)
本日は母の日ですので
薬のクリエイト近辺に
咲いているのを見かけた
母子草の写真も
アップしておきましょうか。
中に父子草擬きも
混ざっているようだと
写真を見て気づきました。
撮っている時は気づかず
父子草擬きだと
確実にいえる自信は
ちょっとありませんけど。
【追記】(約3分後の)
アップで撮った写真も
ありましたので
追加しときます。
母の日ということなら
こちらの方がいいですよね。










