昨日
町田に答案を届けるため
家を出た際
以前、植えられていた木が
痛んだのかどうか
分かりませんけど
撤去された植樹帯に
何気なく目を向けると
こんな草がとまりました。
(2026年5月8日撮影。以下同じ)
これはもしかして
父子草ではないかと思い
とりあえず写真を撮ってから
先を急いだんですが
途中、スマートフォンで
写真検索してみると
上掲の写真では
ボケていて無理でしたけど
下掲の写真で試したところ
「チチコグサモドキ」
と出た次第です。
さらに検索してみると
近縁種があることが分かり
帰りにもう一度、確認しよう
と思ったんですけど
なんと!
帰りに通りかかったら
植樹帯の雑草たちが
すっかり取り払われてました。
行きに、近くで
丸刃の草刈機を使って
芝を整えていたようですから
ついでに刈られたものと
思われます。
というわけで
若干ボケ目の写真と
手元にある図鑑類を頼りに
調べるしかなくなった次第。
「類似種の見分け方の
ポイント」というページがある
金田洋一郎『山野草図鑑』
(朝日新聞出版、2020)で
確認してみたところ
以下の記述をもとに
根生葉はへら型。表裏共に薄いクモの巣状の毛がある。
父子草擬きで間違いなかろう
と判断した次第です。
「おさんぼ花ずかん」では
茎の先に「茶色い
もじゃもじゃした花が咲く」
と書かれていますが
もじゃもじゃしていたら
すでに種子ではないか
と思ったり。
というのも
父子草およびその類似種は
筒状花[とうじょうか]
と図鑑で説明されているからで
「もじゃもじゃした花」
というのは冠毛のことだと
思われるからです。
今、よく見られる
野襤褸菊[のぼろぎく]と
同じようなものだと思えば
いいかもしれません。
とりあえず
父子草擬きだとして
以下、書いていきますけど
Wikipedia によれば
英名は
Wandering cudweed と
Manystem cudweed が
あがっています。
cudweed は
手元の辞書を見ても
母子草、父子草などの
キク科の雑草としか
説明されておらず。
weed が草だとしても
cud は何に由来するのか
というわけで
cud を引いてみると
「反芻食塊、食い戻し」
方言・俗語として
「噛みタバコのひと噛み」
という意味が載ってました。
▶︎「通りすがりですが」さんから
由来を詳しく説明していただきました。
コメント欄もご参照ください。
wandering は
ワンゲルと同じようなこと
と想像がつきますけど
▶︎これは当方の早とちり。
やはりご教示いただきましたので
コメント欄をご覧ください。
manystem になると
そういう見出し語で
手元の辞書に載ってません。
many + stem と考えて
stem を引いてみると
草木の茎、幹、軸のほか
葉柄[ようへい]
花梗[かこう](=花柄[かへい])
小花梗という意味も
載ってますので
manystem は
たくさんの花梗を持つ
という意味だと思われます。
学名は
Wikipedia を見ると
シノニムがたくさん
載ってますけど
現在、通っている学名
Gamochaeta pensylvanica
(Willd.) A.L.Cabrera について
以下、調べた内容を
記すことにします。
属名の Gamochaeta は
AIによる概説によれば
ギリシャ語の「結婚(融合)」と「毛」を意味する単語に由来し、花(冠毛)が融合している特徴的な形状を指しています。
とのこと。
種小名の pensylvanica は
アメリカのペンシルヴァニア
(ペンシルヴェニア)に
由来するという意味らしく。
Wild. は野生種であることを意味し
▶︎Willd. を Wild. と
空目していたようで
こちらもご指摘いただきました。
Willd. は最初の命名者のようです。
やはりコメント欄を
ご覧いただければ幸いです。
A. L. Cabrera は
南米の植物(特にキク科)の
分類に貢献した
アルゼンチンの植物学者
アンヘル・ルイス・カブレラ
Angel Lulio Cabrera(1908–1999)
を示しているようです。
こういう場合も
命名者というのかしらん。
黄色い筒状花が
茎の先に集まっている
母子草に比べると
茶色くて
グロテスクな気も
しないではない
父子草擬き。
図鑑などの記述では
道端でよく見かける
と書かれていますけど
自分が見たのは今回が
初めてのような気も
しないではなく。
在来種ではなく
外来種ですけど
それですら
生息しづらい環境に
なっている、なりつつある
ということでしょうか。
すぐそばには
母子草も咲いてましたが
植樹帯に咲いたばかりに
これまた刈られてしまいました。
母子草なら
それこそ道端で
よく見かけるんですけど
父子草になると
見かけることが少ないのは
俗に言われる通り
「母は強し」
ということなのかしらん。( ̄▽ ̄)
……と下書きしてから
買い物に出て
薬のクリエイトからの
帰り道の道端に
父子草、たぶん擬きの方が
たくさん咲いているのを
見かけました。
まさに
舌の根も乾かぬうち
という感じ(苦笑)
しかも
父子草の「擬き」ではない
類似種の方まで
見かけてしまいました
(たぶんw)。
それについてはまた
次回にでも。


