本日は
町田で会議でした。
涼しかったことでもあり
久しぶりに
いつもとは別の最寄り駅まで
歩いて行ったんですけど
樹木園みたいな場所が
更地になっていて
これには驚きました。
びっくりしながら
駐輪所まで行くと
小紫の木が
紫色の実をつけてました。
(2025年9月19日撮影)
そういえば――。
横浜で会議がある時に利用する
JR南武線の駅のそば
ちょっと路地を入った裏通りの角に
小さい郵便局がありましてね。
先日、横浜で会議があり
南武線の駅に向かう途中
本日締め切りの(!)
町田校宛の採点済みの答案を出すため
その前に建つビルの植え込みに
白い実がなっている木を
見かけておりました。
(2025年9月16日撮影)
以前、当ブログでも
取り上げたことのある
小紫の実に似てるなあ
と思ったんですけど
調べてみると
小紫のアルビノがあるようで
そちらだと当たりがつきました。
紫式部という木と
小紫という木は
よく似てるんですけど
樹高が低くて
実が密生してつくのが小紫
と知っていれば
すぐ見分けがつきます。
花期は6〜8月で
まったく気づきませんでしたが
路地を入った裏通りの角
という立地であるため
郵便を出すために
わざわざ寄りでもしないと
日常的に目に留まるわけでもなく。
果期は8〜11月で
ちょうど今頃になります。
紫式部の木で
白い実をつけるものも
白式部と呼ぶそうですが
本種も白式部という
別名を持っていて
やや紛らわしい。
お馴染み
庭木図鑑 植木ぺディアによれば
葉柄から少しズレたところに
花軸がつくのが
紫式部のアルビノとの
区別のポイントだそうです。
今日撮った小紫と比べれば
実のつき方などが似ていることが
分かるのではないか、と。
鋸歯が葉の上半分にある
というのも本種の特徴ですが
それも分かるでしょうか。
ちなみに本種には
白玉小式部[しらたまこしきぶ]という
なんだか美味しそうな別名も
あるようです。
庭木図鑑 植木ぺディアによれば
学名は Callicarpa dichotoma f. albifructa で
Callicarpa dichotoma は
小紫と同じです。
ただし
かぎけん植物図鑑の方だと
学名は Callicarpa japonica f. albibacca
となっていて
少し違いますが
Callicarpa japonica は
紫式部の学名のようですね。
白実の小紫が小紫のアルビノなら
Callicarpa dichotoma f. albifructa が
正しいのではないでしょうか。
かぎけん植物図鑑の
小紫の学名の属名は
ラテン語の callos(美しい)と
carpos(果実)を組み合わせたもので
種小名はラテン語で「二叉になった」
という意味だとあります。
f. は
form あるいは forma の略で
品種を意味し
人工的な栽培品種とは異なり
アポストロフィーで囲いません。
albibacca は
AIによる概要によれば
ラテン語で「白い実」
という意味だそうです。
白い実がつく小紫だから
「白実の小紫」と付けたというのは
分からなくもないですけど
別の名前をつけてあげればいいのに
と思わなくもなく。( ̄▽ ̄)
白実の小紫の花は
白い花だそうですし
花を基準にすれば
別の名前に
なりそうなもんですけどね。
まあ、それはともかく
来年になったら
白い花が見られるかしらん。
見られるといいなあ。
(覚えていられればですけどw)