関東地方も梅雨に入り
本日も雨模様だったので
こんな話題など――。
先々週だったかの
調布FM『谷山浩子ノセカイ』で
小室等とのデュエットソング
「きみのそばにいる」が
リクエストされました。
パーソナリティを務める
袴田荘之介アナウンサーが
自分が子どもの頃
両親が音楽付きで
小室等の歌も
両親のレコードで聴き知った
とか話していまして。
両親ではなく
父親だったかもしれませんが
それはともかくとして
そんな話を聞いたので
「雨が空から降れば」(1971)が
聴きたくなってしまい
先月末に購入したのが、こちら。
(KING RECORDS: KICS-2636、2017.9.20)
レーベルは Bellwood
ということになるのかしらん。
原盤は1974年6月に
ベルウッド・レコードから
リリースされたLPで
小室等が1968年に結成した
音楽ユニット〈六文銭〉が
シングル盤でリリースした曲を
集めたものです。
小室等のベスト盤を買えばいいのに
と思われるかもしれませんが
そのベスト盤が新譜で見当たらず
本盤を購入したのでした。
六文銭のシングル集成盤のはずなのに
小室等のデビュー盤シングル
『雨が空から降れば』(1971.4)の
A面B面曲がトップに収録されている
という不思議。( ̄▽ ̄)
以前にもこちらの記事で書いた通り
小室等の楽曲
「雨が空から降れば」(1971)
を初めて耳にしたのは
NHK名古屋放送局制作の
テレビドラマ『中学生日記』でした。
Wikipedia の
というページに飛んで
作品リストを確認してみたところ
自分が観たのは
1978年1月15日に初放送された
「雨」(脚本・松岡清治)
ではないかと思われます。
NHKのアーカイブに載っている
簡単な内容紹介を見ると
以前の記事で書いたように
風間先生と絡むのは
女子中学生ではなく
卒業生だったみたいですね。
ちなみに
「雨が空から降れば」は
『みんなのうた』でも
流れたようですね。
NHKのアーカイブによれば
初回放送は1976年10月〜11月
とのことですから
なるほどそれで
ドラマに使われたのか
と思っちゃいました。
「雨が空から降れば」の作詞が
別役実というのも驚きですけど
これは別役の戯曲
《スパイ物語》(1970)の
劇中歌のひとつとして
作られたものだからだと
『シングルス六文銭』のライナーで
小室自身が解説してました。
『シングルス六文銭』収録の曲では他に
上條恒彦と組んで出した
「出発[たびだち]の歌」(1971.12)を
聴いた覚えがあるくらい。
そのシングルB面に収録された
「アルカディア―理想郷―」は
尺の関係でなのか未収録だったので
どんな歌か、聴きたい
と思っていたら
塾の会議で町田に行った時
当地のディスクユニオンで
見つけてしまったという(苦笑)
(キングレコード BS-1458、1971)
『みんなのうた』バージョンの
「雨が空から降れば」のシングルを探して
「か行」の棚を漁っていたら
引き当てたでした。
六文銭なのになぜ「か行」
と首を捻ったんですけど
アーティスト表示は
「上條恒彦+六文銭」
というわけで
「か行」の棚に
入ってたんですな。
B面の「アルカディア」は
作曲こそ小室等ですが
歌唱は上條恒彦のソロのようで
なるほどそれで六文銭のシングル集に
収められなかったのかと
腑に落ちた次第です。
レコードプレーヤーが
壊れたままなので
どんな曲か
すぐに聴けないのが残念。
蛇足ながら
『シングルス六文銭』の
キャップ(タスキないしオビ)は
裏面側がこんなデザイン。
さらにキャップの裏面には
Bellwood 45th Anniversary
UHQCD Collection の
ラインナップが載ってます。
あがた森魚『乙女の儚夢[ろまん]』
(1972.9)と
あがた森魚・大瀧詠一
『僕は天使じゃないよ』(1975.12)は
なぜか、旧型番のCDの方で
持っているのであった(苦笑)
そこら辺の事情というか経緯は
また機会がありましたら。